ヴェストはじめました
「編みやすくて心地いいニットのふだん着」から選んだかぎ針編みの三角ショールを編んでゐるが進まない、といふ話を書いた。
このままではいかん、と思ひ、同じ本からカーディガンを編みはじめたのが先週の木曜日。
……なにが「このままではいかん」のか、自分でもよくわからないが。
木曜日にハマナカのアランツィードを買つてきた。
本を見て、最初はパピーのブリティッシュエロイカにしやうかなあと思つてゐた。どちらも極太でゲージも合ふ。16〜17目の20〜21段。
ブリティッシュエロイカのいいところは、なにをいつても1玉50gといふところだ。しかも色も豊富で、案外お手頃価格でもある。ちよつと手触りに難ありかもしれないが、ヴェストなら問題ない。
実際に店舗で見て、指定糸の色とやはらかな手触りが気に入つたので、ハマナカのアランツィードにした。ウール9割のアルパカ1割ださうである。マフラやスヌードにしてもいいかもしれない。
色は紫で、ところどころに明るいエメラルド色のネップが入つてゐる。
本に掲載されてゐる写真をよく見るとこのエメラルドのネップが見えるのだが、糸を買つてくるまで気がつかなかつた。
これを、匠の輪針10号で編みはじめたのだが、とにかく編みやすい。
多分、針との相性がいいんだらう。
まあ、表目と裏目だけしか編まないから、といふ話もあるが、どんどん編めてしまふ。
三連休といふこともあつて、あつといふ間に後ろ身頃ができあがつた、といふわけだ。
あつといふ間に編めたのにはもう一つ理由がある。
最初、10玉買つてきたのだが、毛糸が足りるかどうか不安だつたからだ。
本では300gすなはち8玉弱使ふことになつてゐる。
大きめに編むから2玉余分に買つたわけだが、後ろ身頃を編んでゐてなんとなく不安だつた。
後ろ身頃を全部編めたら、全体の毛糸使用量もなんとなくわかるだらう。
さう思つて、しやかりきに編んだ。
結果として、ギリギリで足りさうな感じになつたが、やはり不安なので、2玉追加した。
2玉なのは、2玉あまれば帽子が編めるだらうと計算してのことである。
これで後顧の憂ひを断つた。
あとは編むだけだ。
ところで、去年は同じ作者の着こなし上手のニットのふだん着からかぎ針編みのカーディガンを編んだ。
指定糸ではなく、パピーのプリンセスアニーを使つた。この色がどうしても気に入つてね。灰色にどこか紫の印象のある、いい色の糸なのである。
編んで、結構着た。五月の北欧旅行にも持つて行つたし、今年もそろそろ使ふかもといふので出してきた。
袖のあるカーディガンはもちろんいいのだけれども、ちよつと羽織るのにヴェストがほしいと思つてたんだよねー。
「着こなし上手のニットのふだん着」から選んでもよかつたのだが、つい、新しい本を買つてしまつて、なあ。
「着こなし上手のニットのふだん着」からはこのカーディガンをはじめとして、都合四作品くらゐ編んだ。
「編みやすくて心地いいニットのふだん着」にも編みたいものがたくさんある。
実際、かぎ針編みのショールも編みかけだしな。
編みたいと思ふものには結構大きいものが多い。
どれだけ編めるだらう。
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