この秋気になるあみもの新刊
書店の店頭にあみものの本が並びはじめた。
今年はちよつと遅かつたやうに思ふ。もしかしたらもうあみものつてoutなのか知らんと不安になつたほどだ。
まあ、outでもいいんだけどね。
どうやら、これは地元の本屋の問題のやうな気もする。
最寄り駅には駅のこちら側と向かう側とそれぞれ書店がある。
向かう側の方が大きい。
こちら側は、うーん、雑誌とか新刊書、あとちよつとした文房具を求めるにはいい店だ。トラベラーズノートとかMoleskineとかも置いてるし。
まあ、それは向かう側もあまり変はりはないか。
変はりはないが、手藝本といふことになると、やはり向かう側の方が圧倒的に数が多い。
もちろん、やつがれとしてはできればこちら側で買物をしたい。
だつて、本屋なんていつなくなるかわかんないぢやん。
実は駅のこちら側には以前は少なくとも三店舗は本屋があつた。ほかに古くから商つてゐる古本屋も。
駅前の再開発のはじまるずつと前に、いづれもなくなつてしまつた。
今ある本屋は大型書店の支店である。
ま、それはまた別の話だ。
そんなわけで、今はこちら側の本屋に入荷されるのを待つてゐる。
待つ間、ほかの書店ではあみもの本を物色してゐる。
これ以上あみもの本など増やしてはいけないんだがなあ。
でもこれは買つちやふかも、といふのが、「編みやすくて心地いいニットのふだん着」である。
一番最初に載つてゐるヴェストからして編みたい。
でもなあ、手持ちの毛糸でこれに合ひさうなものがない。
毛糸も買ふ? いやいや、それをやつちやあおしめえだらう。
と、思ひつつ、ほかにも見るからに編みたいものばかりだ。
多分、本は買つてしまふだらう。
ウェアものが多いやうに思ふ。
うつかり買つてしまひさうなのが、「美しいかぎ針編 秋冬5」だ。
表紙のケープ(?)がねえ。編みたい。使はなくても編みたい。
こちらも中身はほとんどウェアもので、しかも細身の人向けな気がする、といふのが躊躇する所以。
あと、表紙の作品は一玉30gの毛糸を使つてゐるといふのも、なあ。
一玉30g。ないだらう? それで7玉も使ふつていふんだぜ。
といふことは、ラベルのゴミも7玉分出るつて寸法だ。糸端だつてゴミになる。
ダメダメ、そんなの。
多分、うつかり買つてしまつたとしても、毛糸はなにか別のものを使ふだらうなあ。
おそらく買はないと思ふのが、「ニッティングレース」。
楽しみにしてゐたのだが。
でも多分、ここに掲載されてゐる作品は編まないやうな気がする。
思つたよりエジングが多い。
かぎ針編みでも、エジングは「長く編んでマフラーとかによささう」と思つても、思つただけで実際に編んだことがない。
見て楽しむのに買つてもいいが……いや、だから、あみもの本増やしちやいけないんだつてば。
向かう側の書店にもまだ出回つてないあみもの新刊がたくさんあるものと思ふ。
いかんなあ、増やしちやいかんのだよ。
さうかうするうちに三ツ葉屋さんからセールのお知らせが来るし。
買ふんなら持つてゐるものを捨てるんだぞ、やつがれ!
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