サンプラを作る
毛糸はもちろんだが、ビーズも一生のうちに使ひきれないほどある。
浅草橋で貴和に行つて買つたビーズだけだつて、「……いつたいなにを考へてこんなに買つてしまつたのか」と思ふくらゐある。
一時かぎ針編みにビーズを取り入れやうとしてゐて、でもさうするとなんだか知らないけどものすごい数のビーズが必要で、少なくとも普通に売られてゐる袋単位だと何袋も必要で、それでグロス売りのビーズなんかを買つたりしてたんだよね、どうも。
「取り入れやうとしてゐて」と書いてゐるくらゐだから、もちろん取り入れたりはしてゐない。
だから減らないんだな。
先日片付けをしたときに、チェコビーズの8mm玉10個入りが三袋見つかつた。同じ袋ににやはり8mm玉のトンボ玉と、あと多分チェコビーズと一緒に使ふつもりだつたタイヤーの絹穴糸が入つてゐた。
いつ買つたものかすでに定かではない。五年ぢやきかないんぢやないかな。
でもこれは何を作るつもりで買つたのかは覚えてゐる。
いはゆるlanyardといふものを作るつもりで購入した。
lanyardつて、おそらく天蓋付の寝台なんかの横についてゐる飾り紐のやうなものを云ふんぢやないかと思ふが、最近だと携帯電話のストラップもlanyardと云つたりするのらしい。
8mm玉をスプリットリングの中央に入れて、そのlanyardを作りたい。
だいぶ前からさう思つてゐた。
思つてゐたのならやればいいのだが、リングにピコを入れるか否か、ビーズを入れるか否かで悩んでゐた。
悩んでゐた、といふのは云ひわけで、やうはprocrastinatingしてゐたのだ。
そんなわけで、とりあへずサンプラを作つてみることにした。
ピコを入れるかどうか、以前に、「ちやんとスプリットリングを作れるやうにならうや」といふところに落ち着いてしまつたのが、なんとも残念だ。
いや、これからの改善課題か。
この感じだと、リングごとにknot joinを入れた方がいいな。次のリングを作る時に糸を引き過ぎてしまひがちなのだつた。絹穴糸ぢやなくて、綿の糸を使つた方がやりやすいかなあ。
などと、ピコやビーズをどうかうよりも別のことが気になることとなつた。
でもまあ、とりあへずこれまで躊躇してゐたことに着手できたので、よしとしたい。
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