ちやんと仕上げやうよ
疲れてくるとドイリーを作りたくなる。
ドイリーは我が家では使ひ道がないので、できるだけ作らないやうにしてゐる。
もしかすると、部屋を片付けてレースのドイリーの似合ふやうにするべきなのかもしれないが。
考へてみたら、そんな部屋なんか好きぢやないのだ。
問題は、ドイリーを編むとものすごく「レースを作つてる」気分になることだ。
タティングレースでは栞もよく作る。さほど時間をかけずに作れるといふのが栞のよいところだ。
つまり短い時間で達成感を得られるといふことである。
達成感を得るつて結構重要だと思ふんだよね。
大抵完成するから、ちやんと後始末をする機会にめぐまれる。
あみものの問題つて、編み初めと編み進みはできるやうになつても、完成させるところまでこぎつけられなかつたりして、たとへばセーターで云ふと脇のはぎとか袖付けとかをなかなか体験できないことにある。
まあそれはともかく。
これははからずもドイリーになつてしまつた例。
使用した糸はLisbeth #40 col.642。
このモチーフが好きでね。
シャトルひとつでできるし、自分の考へるタティングレースを具現化したもののやうに思ふ。
すかすかした感じにしたかつたので、つなぐリングはひとつにしてみた。ふたつで作つたらどうだつたんだらう。ちよつと気になる。
作つたはいいが使ふ予定がないので、水通ししてのばしただけ。ピンも打つてゐない。
ちやんと仕上げてないぢやん!
かくして仕上げの経験値はなかなか増えないのである。
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