大きいものを作りたい
Once in a while、こんな写真を引つ張り出してくる。
十二月に南座の顔見世に行くといふので、その年の六月くらゐからちよこちよこ作つてゐたタティングレースのマフラーだ。
糸はパピーのNew 2 Ply。二玉弱くらゐ使つた。
当初の予定は毎日二枚づつで、100枚つなげられればいいかな、と思つてゐた。
それだと五十日でできる寸法だが、まあ、余裕を持つたんだよね。
当時は仕事も忙しくて、土日もどちらかは出勤してゐるやうな感じだつた。
ある休みの日、いつも通りに出勤して、あと三分も歩けば職場に着くといふときに、いきなり足が止まつてしまつて、どうしやうかと思つた記憶がある。その場にあつたお店の看板を見るふりをしたり、その前で人を待つてゐるふりをしたりして、だましだまし出勤した。そんなこともあつたなあ。
バスや電車がすいてゐるときは、いつでもモチーフを作つてゐたやうに思ふ。
77枚つないだところで、想定より長いことに気がつき、そこでやめた。
その年の顔見世に、実際にして行つたけど……でも、これつて、外で使ふには薄いし、室内で使ふにはチト暑い気がしたんだよね。当時はね。今は、まあ、いいかなと思ふけど。
毛糸でタティングレースをするのははじめてだつた。
スプリットリングを使つてひとつのモチーフは糸を切らずに済むやうにした。
毛糸なので、間違へたらほどきにくいかな、と思つたが、即気づけばそれほどでもなかつた。一度糸を引いてしまふと、もけもけが絡まるのでほどきにくい。そんなわけで失敗したモチーフには切つて捨てたものもある。
糸に伸縮性があるせゐか、均一に糸を引くのがむづかしいと思つた。
まあ、下手だからね。仕方がないね。
昨日も書いたけど、毛糸なのでもけもけした部分が絡まる。
糸がほどきにくくなる反面、糸始末はしやすい。ほんのちよつと結び目にくぐらせれば、それでOK。
これにはずいぶんと助けられた。
あの糸始末の楽さを考へるとまた毛糸でタティングしたいのだが、果たせてゐない。
今、無計画に作つてゐるドイリーはこれとほぼ同じモチーフなんだけど、糸の関係でそんなに大きくなりさうにない。
たくさん同じ色を買つてある糸で作つてみるかなあ。
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