My Photo
September 2024
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

« July 2012 | Main | September 2012 »

Friday, 31 August 2012

本屋にはありとあらゆる本がある わたしのほしい本だけがない

いつのころからだらう、本屋に行つてもほしい本がないと思ふやうになつたのは。

かなり幼いころからだつたやうには思ふ。中学生のころにはすでにさう思つてゐたかも。

出版されたばかりの本ばかりを求めてゐるのなら、そんなことはないのかもしれない。
なぜか出版されてからしばらくたつたやうな本とか、何年も前に出版されたやうな本ばかり求めてしまふこの身の因果が原因か。

でもなあ。
そんなに最新刊ばかりを読むんだらうか、世の中の人は。

読むんだらうな。
そして、古い本はそれこそ古本屋で探すのかもしれない。
最近ではBOOK OFFのやうなところもあるし、ひよつとすると以前よりは入手しやすいのかも。

この二月から図書館通ひを再開したが、これは一重に「探せば読みたい本が(ほぼ)あるから」といふのも大きい。
現在の図書館はPCとネットワークとで検索も容易になつてゐるし、よその図書館から借りてもらふといふのもかんたんだ。
そんなんで、本屋では見かけなくなつたやうな本をずいぶんと読んだ。

最近読んだ本の中では「詩歌三国志」がおもしろかつた。
題名から予想した内容とはちがひ、土井晩翠の「星落秋風五丈原」を詳細に解説しつつ、そこかしこに晩翠が参考にしたらう漢詩や史書、演義からの文言を紹介するといふ本だつた。
これは手元にほしいなあ、と思つて、Amazonで見ると存在するのだが、本屋に行つてもみかけない。
横浜みなとみらいのコレット・マーレにある紀伊国屋は新潮選書をかなりそろへてゐるが、それでもなかつた。
この週末新宿に行くから、紀伊国屋にでも行つてみるかなあ。
あるいは小田急百貨店の本屋とか。

図書館も、最近では利用者の嗜好に合はせてベストセラーばかりをずいぶん買ひ込むやうになつてゐると聞く。
そのうち読みたい本がほんたうに見つからない世の中がやつてくるのかもしれない。

Thursday, 30 August 2012

旧枢軸国のことばを学ぶ

これまでNHKのTV語学講座はあまり見たことがなかつた。
ラジオ講座を聞きはじめたころ、TV講座もあるといふことを知つて、ちよこつと見てゐたのと、たまにドイツ語講座を見るくらゐだつた。それも、半年間聞き続けられたことはほとんどない。

今年度上半期は、TVでイタリア語とTVでドイツ語を見つづけてゐる。ドイツ語は一度だけ見られないことがあつたが、イタリア語は今のところ皆勤賞。

もともと、旧枢軸国の言語が好き、すなはちイタリア語とドイツ語が好き、といふのもあるが、今回見てゐるのは、北村一輝と勝村政信目当てだつたりする。
この二月には伯母と「最近見たいTV番組がなくてねえ。NHKの語学番組も、なんだかタレントが出てちやらちやらしちやつて」なんぞと話してゐたといふのに。

まあ、でも、北村一輝も勝村政信も、タレントではないし、ちやらちやらもしてないからなあ。
俳優だよね、ふたりとも。

あと、イタリア語講座は、講師の先生の聲が好き、といふのもある。
ラジオでイタリア語講座がはじまつたばかりのころ、うーん、二期目か三期目くらゐだつたかな、この武田好先生が出演してゐて、「なんてかはいい聲の人なんだらう」と思つてゐた。
なんていふのかな、いはゆる、最近の聲優にありがちなベタベタしたアニメ聲とは一線を画す、すつきり甘い聲。
このとき、もう一人の先生もまたちがつた趣のかはいい聲の持ち主で、「イタリア語の先生つて、こんな人ばかりなのか知らん」とか真剣に思つたものだつた。

毎週月曜日がイタリア語で、火曜日がドイツ語。
そんなわけで、イタリア語を見てからドイツ語の今週のフレーズを予想したりしてゐる。
上半期の毎週のフレーズは毎回テキストに載つてゐるんだけど、なるべく見ないやうにしてね。
今週はイタリア語が「Mi dispiace」だつたので、ドイツ語は「Tut mir leid」とかかなあと思つてゐたら「Schade」だつた。残念。「Tut mir leid」は「ごめんねー」くらゐな感じなんだらうか。
さうさう、この毎週のフレーズ、Euro 24とかいふて、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語のフレーズが全部掲載されてゐるのもおもしろい。とりあへずイタリア語のテキストを買へば、ほかの言語で同じことをなんて云ふかわかるといふ寸法になつてゐる。

見つづけてきた講座も来月で終はる。
下半期はどうなるのかなあ。

Wednesday, 29 August 2012

NHKの語学番組のサイトでラジオ講座を聞く

どうしやうと思ひながら、あひかはらずNHKラジオの語学講座を聞きつづけてゐる。

「どうしやう」の内訳は、以前もチト書いたが、成果が感じられないから、だ。
単に聞き流してゐるだけでは、さうなるよな。
今「どうしても英語/ドイツ語でこれがしたい!」といふやうな目標もないし。

だらだら聞きつづけるよりは、ほかのことをした方がいい。
わかつちやゐるけどやめられない。

ところで、ひよんなことから先週は録音に失敗してしまつてゐた。
普通だつたらここで聞くのをやめるいい口実になるところなのだが、今はちがふ。
NHKの語学番組のサイトにいけば、一週間限定で先週分の放送を聞くことができるのだ。
たとへばラジオ英会話ならこちら

普段はAMラジオの放送を録音して聞いてゐる。
それと比べると圧倒的に音質はいい。
比べちやいけないか。

ただ、我が家はあまり回線環境がよくないので、ときどき止まつたりする。
大抵はしばらく待つと再開するけど、たまにそこで止まつてそのままになつたりする。
さうすると最初から聞きなほさないといけないんだよねー。
うーん……

最初からテキストを買ふときに一緒にCDを買つてしまふといふのも手だとは思ふのだが。
個人的には、毎日せつせとラジオ放送を聞くといふところに意味がある気がしてゐる。

NHKの語学番組のサイトでは、一週間分まとめて聞けるけど、これも毎日ひとつずつ聞くやうにしてゐる。

やめられさうにないねえ。

Tuesday, 28 August 2012

来年の手帳をどうしやう

時節柄、来年の手帳の布陣など考へてゐる。

今年は、MIGNONの手帳をデジタルのバックアップ用スケジュール帳として使ひ、ほぼ日手帳に日々の記録を記し、SmythsonのPanamaやMOLESKINEのポケットサイズに日々のあれこれを書いてきた。
ほかに引用手帳としてSmythsonのSchott's Miscellany Diaryを使つてゐる。

来年はほぼ日手帳のカズンを使つてみやうかなあと思つてゐる。
一日の行動記録を目に見える形にしたいんだよね。
それはほぼ日手帳でもできるぢやん、と思ふわけだが、ほぼ日手帳にはけつこうびつしり書き込んでしまふので、案外余裕がないのだつた。

カズンは発売当初二回買つて、使ひきれなかつたのでその後見送つてゐる。
かなり書き込めるので、並行してほかの手帳と使ふのはむづかしい、といふのがその時抱いた感想だつた。
でも、今考へてゐる使ひ方ならカズン、向いてるんぢやないかな。

ただ、リスシオの正方形の手帳もいいやうな気がしてゐる、といふのが悩むところだ。
QuoVadisのエクゼクティヴサイズで、日付は自分で書き込むタイプのがいいと思つてゐる。
むー、どうしやうかなあ。

予定はデジタルメインなのだが、バックアップ用の紙の手帳もほしい。
毎年、「超」整理手帳にするかその他にするか悩むのだが、今年はMIGNONの手帳に落ち着いた。
伊東屋のメルシー券がなくなると聞いた時に、それまで持つてゐた券をかき集めて買つた。なので革のカヴァがついてゐる。カヴァがついてゐるとチトかさばるのがなんなのだが、きれいな青い色が気に入つてゐる。
来年もこれかなあ。

カズンを使ふならほぼ日手帳は不要かなあ。
でも、なんとなく手放しづらい。
これが保有効果か。
#ちがふ気がする。

いづれにしても、大型文房具店ではそろそろ来年の手帳のフェアがはじまる時期。
いろいろ考へちやふなあ。

あ、カズンにしてもほぼ日手帳にしても、カヴァなしを買ふ予定。
すでにお気に入りのカヴァがあるのでな。

Monday, 27 August 2012

ちやんと仕上げやうよ

疲れてくるとドイリーを作りたくなる。

ドイリーは我が家では使ひ道がないので、できるだけ作らないやうにしてゐる。
もしかすると、部屋を片付けてレースのドイリーの似合ふやうにするべきなのかもしれないが。
考へてみたら、そんな部屋なんか好きぢやないのだ。

問題は、ドイリーを編むとものすごく「レースを作つてる」気分になることだ。
タティングレースでは栞もよく作る。さほど時間をかけずに作れるといふのが栞のよいところだ。
つまり短い時間で達成感を得られるといふことである。
達成感を得るつて結構重要だと思ふんだよね。
大抵完成するから、ちやんと後始末をする機会にめぐまれる。
あみものの問題つて、編み初めと編み進みはできるやうになつても、完成させるところまでこぎつけられなかつたりして、たとへばセーターで云ふと脇のはぎとか袖付けとかをなかなか体験できないことにある。

まあそれはともかく。

これははからずもドイリーになつてしまつた例。

Tatted Doily

使用した糸はLisbeth #40 col.642。

このモチーフが好きでね。
シャトルひとつでできるし、自分の考へるタティングレースを具現化したもののやうに思ふ。
すかすかした感じにしたかつたので、つなぐリングはひとつにしてみた。ふたつで作つたらどうだつたんだらう。ちよつと気になる。

作つたはいいが使ふ予定がないので、水通ししてのばしただけ。ピンも打つてゐない。
ちやんと仕上げてないぢやん!

かくして仕上げの経験値はなかなか増えないのである。

Friday, 24 August 2012

取り憑かれる

すつかり脳内は人形劇三国志状態である。
どうやらDVDも買ふらしいから、この状態はしばらく続くことと思はれる。

人間引用好きにできてるから、余計いけないんだと思ふんだよね。
たとへば、三階席で芝居見てるときに、屋号をかけ間違へる大向かうさんとかゐると、つい、そちらを振り向きたくなる。
でも、「そんな周瑜のやうなこと、しちやいかん」と、ぐつと堪へたりとかね。

さう、人間引用好きにできてゐる。
「衣食足りて礼節を知る」は管子、とかね。
「Good night, good night. Parting is such sweet sorrow.」はジュリエットのセリフ、とかね。

昔はさういふことを知つてゐることが何かの助けになつたのかもしれないが。

そんなん、Webで検索すれは一発だよ、といふ世の中においてはどーでもいー知識になつてしまつた。

でも、覚えて、みづからの血肉に等しいものにする、それによる効果つてのはあるやうに思ふんだけどね。

覚えて、「ヲレはこんなに記憶力がいいんだぜ」とひけらかすのではない。
覚えて、みづからの言動に活かす。

それは、今の世の中でも、この先の世の中でも、役に立つことだと思ふんだがな。

問題は、かく云ふ自分が役立ててないつてことだけど。

Thursday, 23 August 2012

編みなほす気力

袖を編みはじめたのはいいが、片方の袖の二段前に誤りを見つけ、夕べほどいた。
もう片方に影響がなくてよかつた。
それも、二段前とかでよかつた。
さうでなかつたら「ゴマカス」「モミケス」とかやつてるところだよ。

模様はいはゆる Fan and Feathers。
うつかり何段もほどいてしまふと、どこで減らしてどこで増やしたものやらわからなくなりがち。
糸の色が薄いのて、ちよつとマシかな。
糸自体はきしめんのやうな平たい感じで、ちよつとわかりづらい感じ。

まあ、いづれにしても、ほどくのつて神経使ふよね、特に棒針編みの場合は。

疲れきつてゐるときは「ゴマカス」「モミケス」に走りがち。
ほどいたといふことは、それなりに気合ひが充実してゐるつてことだらう。
多分、いいことだ。

しかも、職場から帰宅してからあみものを手に取る気力があるつてことだよね。
この時期に。
この残暑と呼ぶには苛酷すぎる暑さの中で。

これも人形劇三国志効果だらうか。
話によると、お気に入りのドラマの再放送を見ると自制力がつくんだといふ。

出てくるのが人間でなくても大丈夫?
人形でもいい?
DVD、買つちやはうかな。

などと、考へつつ、袖を編んでゐる。

Wednesday, 22 August 2012

結局袖も編みはじめた

結局、袖を編み始めることにした。

……写真を載せやうと思つたが、このカーディガンの写真が一枚もないことに今ごろ気がついた。
どうしたことだ。
糸の写真はあつたけど、それぢやあねえ。

ものは「世界の編物2012春夏号」に掲載されてゐるリッチモアの友禅で編んだカーディガン。

ほんとは別の色もいいなあと思つたのだが、掲載色で編んでゐる。
その方が使ひ廻しがきくかなと思つたのだ。
でも、編みあがらなかつたら意味がないな……

袖といふことで、両袖一緒に編みはじめた。
カーディガンやヴェストの前身頃も最近では両方一緒に編みはじめる。
……とかいひながら、もう身頃が前後でわかれてゐるカーディガンとかヴェストなんて久しく編んでいないけれど。

両方一緒に編みはじめると、両方ほぼ同時に終る。
くつ下で云ふところの「second-sock syndrome」をふせげる、といふわけ。
最後に編んだヴェストはElsbeth Lavoldのデザインで、右と左で前身頃の模様がちがふのだけれども、これも一緒に編んだ。

一緒に編む場合の注意点は、糸の扱ひかな。
二玉同時に使ふので、前後入れ替へしてゐる際に糸が絡みやすいんだよね。
今はそれぞれ違ふ袋に入れて対応してゐる。多分、それが一番やりやすいはずだ。

で、日曜日に編みはじめたんだけど、この日は四時間弱でそれぞれ20段くらゐだつたかな。
どうやら棒針編みからはなれて久しく、手がだいぶ遅くなつてゐるやうだ。

できあがる日も遠いな。
先に涼しくなるかもな。

と、今日も朝から熱中症になりさうな陽気の中、考へてゐる。

Tuesday, 21 August 2012

恐れてゐた事態発生

遅かれ早かれこの時期が来ると思つてはゐた。
まさかこんなに早く来るとはな。

今朝のことだ。
目覚まし時計が鳴つてゐるので、起きやうとしたが起きられない。
涼しいのである。
わづかに開けた窓から入つてくる風が、そよそよと心地よい。

夕べ、寝付くころは暑くてたまらなかつた。ちやうど寝やつと思ふ時間にかぎつて風が止まるんだよな。それでも外はそれなりに温度が下がつてゐたやうで、扇風機は最弱にできたのだが。

寝られるといふのはよいことである。
この夏は寝苦しい夜が多かつた。
部屋の熱気がなかなか去らないといふ問題もあつたし、とにかく夜も朝もセミがぢやんぢやん鳴いてるつてどーゆーことだよ。

そんなわけで、あみものもすすまないし、読書も同歩。

早く涼しくならないかなあと思ふが、睡魔と食欲が一気に戻つてきさうで怖い。

Monday, 20 August 2012

人形劇三国志再見

この週末、渋谷ヒカリエにある川本喜八郎人形ギャラリーに行つてきた。
しかも二度も。
そして、なんだか前向きな気持ちになつて帰つてきた。

金曜日は、三谷文楽こと三谷幸喜の「其礼成心中」を見に行つた。
その帰りにヒカリエに足を伸ばした。
8/13-19のあひだ、川本喜八郎人形ギャラリーで人形劇三国志の上映会をやると聞いてゐたからだ。

金曜日は「赤壁の戦ひ」を上映してゐて、たどりついたときには最終上映回がはじまつてゐた。
場所はギャラリーと同じ8Fにある防災センターとやら。
そこで十名は下らない人々が前方のモニタをぢつと眺めてゐた。
部屋の中は暑かつた。この日は東京でも35度を超えてゐた。冷房がきかないほどの暑さだつたといふことだらう。
だが、席について見始めると、そんなことはすつかり忘れてしまつた。
一度は見たことあるはずなのに、みるみるうちに引き込まれてしまつた。

人形劇でここまで、といふ、戦ひのやうすがねえ。
確か、本火使つてるんだつけか。
そんなこと知らなくても大迫力である。
「レッド・クリフ」の失敗は、大船団を描いたために長江がもんのすごく狭い川に見えてしまつたことだが、ここでは長江のデカさはそのままな気がする。すくなくとも「もんのすごく狭い川」には見えない。

孔明に出し抜かれまくつてゐる周瑜と曹操のキリキリしたやうすのすばらしいこと!
特に曹操はこの回ほんの数瞬のために特別に用意したカシラを使つた部分がある。
そんなすごい形相しなくても、といつたカシラだが、謀略に自信があるだけに謀られたのがくやしくてならないんだらうなあ。

そんなキリキリしてゐる周瑜の脇でオロオロしてゐる魯粛が絶品。

それから、ギャラリーにはゐない程昱ね。
荀彧とかあんまし出てなかつた分、程昱、たくさん出てたよね。
あの小狡い系のげつ歯類を思はせる顔! なつかしー。

ギャラリーではなんとなく地味ながら、動くと途端に爽やかな趙雲もいい。
聲がまたいいんだなあ。

などと、短い時間ながらものすごく堪能してしまつたのだつた。

そんなわけで、翌日の土曜日も、ヒカリエに赴いてしまつた。
この日は「関羽死す」の回だつた。
この回には思ひ出がある。
番組収録のやうすを見に行つたのだ。
川本喜八郎御みづから関羽の最期用に作つたといふカシラを動かして見せてくだすつたりした。
「使はないかもしれないけど」と云つてゐた。

この日はちやんと早めに行つて、最初から見た。
そして、すつかり魂を持つて行かれた。

これも、すでに一度は見てゐる。
「使はないかもしれないけど」と云はれてゐたカシラの使はれたのも知つてゐる。
なのに、なんでこんなに引き込まれてしまふのかなあ。

「人形劇三国志」では呂蒙の扱ひがひどく、特にこの回では完全な悪役として描かれてゐる。
さう非難する人もゐるが、このヒールぶりがたまらない。
いいぢやん、これでも。
や、呂蒙には申し訳ないか。
でもこの悪どさがいいんだがなあ。

投降を説きに来た諸葛瑾を、馬良と関平が追ひたてるやうに帰すんだけど、そんなときにも関羽は諸葛瑾に対してきちんと頭を下げてたりね。そんなところもたまらない。
諸葛瑾の実直ぶりの伺へる動きとか、ねー。
今回は全編通して椿が描かれるんだけど、これがまたあざといけどいい。

さうさう、「わしは関羽のことが好きなのだ!」と率直な曹操!
呉に関羽を殺させてはならぬ、と云ふ曹操に要領を得ない程昱。
そんな程昱に、したり顔で「呉に関羽を殺させては呉の名をあげてしまふから」と云ふ仲達。
納得する程昱に、「そんなことではない!」と怒る曹操。
ああ、なんてすばらしい……

それに、曹操、前の日に見たときと聲がちがふのだ。
ちやんと年を重ねた聲になつてゐる。
曹操は髪の毛に白い物が混じるやうになつてゐる。ほかの人形はあまり年を取つた感じがしないのだが、曹操だけは老いが目立つ。
ゆゑに聲もちやんと老けさせたのだらう。
うーん、細かい。

翌日曜日の「出師の表」も見に行かうかと思つたが、それはやめた。
それをするくらゐなら、DVDを買へつてな話だらう。

とにかく、堪能しまくつた「人形劇三国志」の上映会。
渋谷区には感謝してもし足りない。

ギャラリーに関してはこちら

Friday, 17 August 2012

日々是ぼんやり

毎晩寝苦しい。
そのせゐから一日中ぼーつとしてゐる。
ちよつと涼しいところに行くと、途端におなかがすいて、眠くなる。
なんかもう、本能のまま生きてゐるとしか思はれない。

そんな感じがあみものにも出てるんだらうなあ。
結局カーディガンは再開してゐない。
できあがるんだらうか。
まあ、できあがつたとしても、まちつと涼しくならないと着られない気もするからいいか。
のんびりいくか。

と、ぼんやりする頭で考へてゐる。

Thursday, 16 August 2012

大きいものを作りたい

Once in a while、こんな写真を引つ張り出してくる。

十二月に南座の顔見世に行くといふので、その年の六月くらゐからちよこちよこ作つてゐたタティングレースのマフラーだ。

Tatted Scarf

糸はパピーのNew 2 Ply。二玉弱くらゐ使つた。
当初の予定は毎日二枚づつで、100枚つなげられればいいかな、と思つてゐた。
それだと五十日でできる寸法だが、まあ、余裕を持つたんだよね。

当時は仕事も忙しくて、土日もどちらかは出勤してゐるやうな感じだつた。
ある休みの日、いつも通りに出勤して、あと三分も歩けば職場に着くといふときに、いきなり足が止まつてしまつて、どうしやうかと思つた記憶がある。その場にあつたお店の看板を見るふりをしたり、その前で人を待つてゐるふりをしたりして、だましだまし出勤した。そんなこともあつたなあ。
バスや電車がすいてゐるときは、いつでもモチーフを作つてゐたやうに思ふ。

77枚つないだところで、想定より長いことに気がつき、そこでやめた。

その年の顔見世に、実際にして行つたけど……でも、これつて、外で使ふには薄いし、室内で使ふにはチト暑い気がしたんだよね。当時はね。今は、まあ、いいかなと思ふけど。

毛糸でタティングレースをするのははじめてだつた。
スプリットリングを使つてひとつのモチーフは糸を切らずに済むやうにした。
毛糸なので、間違へたらほどきにくいかな、と思つたが、即気づけばそれほどでもなかつた。一度糸を引いてしまふと、もけもけが絡まるのでほどきにくい。そんなわけで失敗したモチーフには切つて捨てたものもある。
糸に伸縮性があるせゐか、均一に糸を引くのがむづかしいと思つた。
まあ、下手だからね。仕方がないね。

昨日も書いたけど、毛糸なのでもけもけした部分が絡まる。
糸がほどきにくくなる反面、糸始末はしやすい。ほんのちよつと結び目にくぐらせれば、それでOK。
これにはずいぶんと助けられた。
あの糸始末の楽さを考へるとまた毛糸でタティングしたいのだが、果たせてゐない。

今、無計画に作つてゐるドイリーはこれとほぼ同じモチーフなんだけど、糸の関係でそんなに大きくなりさうにない。
たくさん同じ色を買つてある糸で作つてみるかなあ。

Wednesday, 15 August 2012

無計画ドイリー in Progress

たまたまレース糸が目についてはじめてしまふ。
そんなこともある。

Doily in Progress

日の当たる加減によつては、涼しく見える色なんだよね。
つまり、日の当たる加減によつては暑苦しくも見える、といふことなんだけど。
色見本を買へばいいのに、「どんな色なんだらう」といふので買つてしまつた紫色の糸のひとつだ。
Lisbeth #40のcol.642。
ひとつ買つちやふと、しばーらく使へるのにね。試しになにか作つてみるだけだと糸がまるまるあまつてしまふ。
でも、大きいものを作るのには全然足りない。
では、といふので、買ひ足して、でも、さうするとロットがちがつたりとかね。
あ、この糸は買ひ足してない。念のため。
現在は手持ちの糸で勝負と思つてゐる。
勝負、といふか、えうするに、糸がありすぎるつてだけだけど。

最初はモチーフだけにするつもりだつた。
このモチーフ、タティングレースをはじめたばかりのころはうまく作れなくてねー。
外周がどうしてもつれちやふのだつた。
外側のリングにあるつなぎ用のピコが短過ぎたんだね。
で、どうやつたらうまく平に円になるのか、試行錯誤した記憶がある。

いつのまにか、つれないやうにはなつたけど、なんでだらうねえ。
今はどちらかといふと波打ちがち。ピコが長いといふよりはリングが大きすぎる気がする。

以前、このモチーフをつないで極細毛糸でマフラーを作つた。
毛糸だと、端糸がうまいことからまつて、始末が楽なんだけど、綿の糸だとめんどくさい。
でも、このモチーフつてなんとなく「タティングレース」つて感じがするんだなあ。
そんなわけで、つい作つてしまふ。

とりあへず七つつなげてドイリーにするつもり。

Tuesday, 14 August 2012

What's Next?

さう、問題は次になにをするか、だ。

昨日も書いたが、とりあへず世界の編物のカーディガンのつづきを編む、かなあ。
あと両袖を編んで身頃につなげて、仕上げつてなところなのだが。
身頃を編むのにかなり時間がかかつてるからなあ。
しかし、時間をかけてゐるだけに、仕上げたい気はしてゐる。
いつそ袖は編まずにヴェストのやうにしちやはうかなあと思はないでもない。
どうしやうかなあ。
といふところで、停滞してゐる。

職場では昼休みにあひかはらずコリデールを紡いでゐる。
ちいさいトルコ風スピンドル(ターキッシュ・スピンドル)でちまちま紡いでゐるので、まつたく紡ぎ終はる気配がない。
棒針でレースのショールを編むつもりなので、どうしてもちまちましがちなのだ。
まあこれは、のんびり続けていくかな。

移動時間中には、これまたちまちまタティングレースをしてゐる。
この前クロバーの新しいタティングシャトルLに糸を巻いて試しに使つてみた。これを持ち歩いてゐる。糸を巻くのは大変だつたけど、たくさん巻けるので、あまりなにも考へずに持ち歩けるのがいいね。
あとは、黒檀のGR-8シャトルでぼんやり作つてゐるモチーフつなぎ。十二角形のモチーフをとりあへず七つつないでみるつもり。

かうして書き出してみると、全然計画性がないな。
とりあへず、完成に近いカーディガンのつづきに着手するかな。

Monday, 13 August 2012

At Closing Ceremony

寝苦しかつたね、どーも。
夜ちやんと眠れれば、日中多少厳しい暑さでも耐へられるやうな気がするんだがなあ。

いろいろあつたが、なんとか完成できたよ。

クローバーのショール

MOTHER EARTH で購入したクローバーのショールのキット。
糸はコチニールで染めたシェットランド。
使用針は3/0号。指定通り。
本体部分は方眼編みだけど、結構けもけもしてゐるので、それなりにあたたかいのではないかと思ふ。
今この時期に巻いてみる勇気はやつがれにはなかつた。

かぎ針編みをするときは手がきつくなるのが常だ。
今回もモチーフを編んだ時点では「なんだか小さくなりそー」と思つてゐた。
まあでも、かうしてみるとまあまあかな。
自分で使ふんでなければな。
出来といい、サイズといい、華奢な人向けだなあ。色のせゐだらうか。

涼しくなつてきたら即使へさう。
でもそれまでに編んだことを忘れさう。

キットを購入したのはMOTHER EARTHがまだあつたころだ。
なんとなく、「ここにあるな」といふことは認識してゐて、でも放置してゐた。
今回、この機会を逃したらもう二度と着手することはないだらう。
さう思つて、Ravellinics Games に参加することにした。
よかつたんぢやないかな。それ自体は。
Ravelryのかういふ世界的スポーツイヴェントに乗つかつたイヴェントにはなるべく参加するやうにしてゐる。なぜと訊かれると困るけど、参加するとmotivationが生まれるからぢやないかな。
「今、この中継を見ながら世界のどこかで編んでゐる人がゐる」みたやうな感覚はほとんどない。
あ、今回は開会式のときはあつたかな。まあ、やつがれは録画を見たんだけども。

Googleも通常運転に戻つた。
こちらもなにを編むか考へなくちや。編み掛けになつてゐる世界の編物のカーディガンのつづきを編む、かなあ。

それにしても、あまつてしまつたシェットランドをどうしやう。半端にあまつてるんだよなあ。
うーん。

Friday, 10 August 2012

Day 14

去年の7月18日、5時22分ごろ目覚めた。
TVをつけると、「同点!」と叫んでゐる。

今日も、さうなるはずだつた。
5時22分ごろ目覚め、TVをつけた。
2対1だつた。
アメリカは強かつた。

といふわけで、やつとLIVEで見たわけだ。
残念ながら全然編めなかつたけど、それはこの際どうでもいい。

……と、試合終了直後は思つてゐたわけだが。
今現実にもどつてきた。

まづい。
真剣にまづい。
今夜帰つてきて本腰入れたら、なんとかなるかなあ。

つて、今まで本腰入れてなかつたんかい。

ところで、指定糸を指定針で編んでゐるのだが、あきらかに編み図にあるしあがりサイズより小さい。
レース編みをはじめて以来、かぎ針ではちよつと手のきついやつがれだが、これはいくらなんでも小さすぎる。

でもま、いつか。スカーフみたやうな使ひ方をすれば。

Thursday, 09 August 2012

Day 13

間に合はない。
ここに来て、ふたたび日本勢の活躍を知つたりして気分はもりあがつたりもするのだが。

でもな、考へてみたら、肝心の活躍してゐるところをLIVEで見てゐないことに気がついた。
サッカーは女子も男子も起きてから結果を知るし。
競泳も体操も卓球もさう。
アーチェリーもフルーレも……以下略つて感じだ。
夕べはまちつと頑張れば女子レスリング48kg級の決勝は見られたんぢやないかな、といふ気がしたが、できなかつた。

そんなわけで、編めてもゐない。
毎日少しずつ編んではゐるんだけどなあ。

それにしても、自分のこの、ロンドンオリンピックに対するもりあがらなさつてなんなんだらう。
もちろん、これまでのオリンピックだつて、とくにもりあがつたわけではなかつたが。
でも、それなりにLIVE放送に合はせてなんとか起きてゐて見たりしたやうな気がする。
それとも、それは記憶の作り上げた幻の自分なのだらうか。

考へてみたら、サッカーのワールドカップとかに対してもそんな感じかもしれない。
なんか、統制された過剰な応援とか好きぢやないしね。だからバレーボールは絶対見ない。活躍もまつたく期待してゐない。選手のせゐぢやないけれど。

それでも一応朝のニュースで結果を追ひかけたりはしてゐる。
世の中の人だつて、LIVEで夜更かししてる人ばかりぢやあないと思ふんだけどね。

かうして、自分が多数派である、と、認識しないと生きていかれないもんかね。
めんどくさいね。

Wednesday, 08 August 2012

Day 12

夕べ「そろそろ寝るか」と思つたときには風がとまつてゐたやうに思ふのだが。
気がついたら涼しい風が、しかもなぜか北の方から入つてきてゐる。
おかげで気持ちよく眠れたやうな気がするが、もつと寝たい。

涼しいとは思へども、セミの鳴いてゐるところをみると、摂氏25度以上はあるのだらうか。

こんなときはあみものが進むのにねえ。
まあ、仕方がない。働かないと生きていけない。

昨日の朝、前の段のはじめの方で、長編みをちやんと編めてないところがあつてほどいた、と書いた。
とりあへず夕べのうちにほどいたところまでは編んだ。
残り本体部分は八段。
編めたら本体部分とモチーフ部分をつないで終り。

あ、モチーフの糸端、全然始末してないや。

でもまあ、つなげたら終りといふことにしたい。

Tuesday, 07 August 2012

Day...11?

Ravellinics Games も、まあ、進んではゐる。
通常なら、「かなり進んでゐる」といつてもいい。
問題は、この週末の閉会式に間に合ふかどうか、といふことだ。
あ、日本時間は月曜日になるのかな。

現在本体部分の40段目を編んでゐる。
さつきまで41段目を編んでゐたのだが、なぜか一カ所、長編みが下の段に編み込めてゐない部分があつて、ほどいた。それも40段目のかなり頭の方。
41段目でそのダメな長編みの上に長編みを重ねやうとしたら、40段目の長編みがほどけてしまつたんだよね。
いつたいなんでこんなことになつてしまつたのか……。あみもの人生はじまつて以来のことだ。
夕べ、椅子に座つたまま寝てたけど、そのときになつちやつたのかなあ。
謎。

方眼編みの三角形ショールで、毎段二マス、四段に一回四マス増えていくので、40段にもなるとなかなか進まない。
終はるのか。
なんか、やつぱり終はらないやうな気がしてきたなあ。

それにしても、ほんと、なんでこんなに暑いのに毛糸なんか編んでゐるんだらうか。
これがエミーグランデとかだつたらもつとさくさく進むのかな。
そんなことを思ひつつ、せつせと編んでゐる。

Monday, 06 August 2012

クロバーの新しいシャトル

最近発売されたクロバーのタティングシャトルを購入した。

New Tatting Shuttles from Clover

クロバーのサイトによると、「ビーズを入れた作品・大きめの作品・太い糸を使う作品づくりに便利です」とある。
大きめの作品、かあ。
タティングレースつて、一段ごとに糸を切る場合が多いから、必ずしも「大きめの作品に向いてゐる」とはいへないんぢやないかなあ。あの手この手で段を越えて作るんならいいかもしれないけど。
糸を巻く回数は減るかもしれないけど、大きいつてことはそれだけ糸を巻くのにも時間がかかる。
ま、大きなお世話か。

フローラが出たときに、「これで青系のシャトルがあつたらなあ」と思つた。
フローラも好きだけどね。
それが実現した感じ。淡い緑と淡い水色で、かすかに透けてゐて、特にこの時期にぴつたりの色合ひだと思ふ。

Tattieg Shuttles

並べてみたところ、Sew Mateのシャトルとはほぼ同じ長さ。
Sew Mateのシャトルはその大きさのわりに使ひやすいので、このシャトルもさうかも、といふので、糸を巻きはじめた。

Large Hole

糸を通す穴が大きい。上にも書いたとほり、「太い糸を使う作品づくり」用だらう。さうだなあ、綿や絹だつたら並太くらゐまでは使へさうかなあ。
まあでも、糸つて別にこの穴に通さなくても問題ないよね。

Duet w/ Clover's New Shuttle

Mary Koniorの Tatting with Visual Patterns に掲載されてゐるDuetをちよこつと結んでみた。
うーん、結びづらい?
どうも、Sew Mateのシャトルに比べて厚みがあるやうなのだ。
ほんのちよつとしたことだけど、さういふのが案外影響するんだよね。
やつがれの手は小さいので、余計にさう感じるのだらう。
普通の大きさの手の人なら、そんなことないんぢやないかな。

あ、あと、Sew Mateのシャトルほど合はせがかたくないので、糸を繰り出すときにカチカチいふ帆とはそれほど大きくない。これまでのクロバーのシャトルと変はらない感じかな。糸をたくさん巻く人はほどけてこないやうに気をつける必要があるあたりもこれまでと同じだと思ふ。

いづれにしても、新製品が出るといふのは喜ばしいことだ。
そこに市場がある、と、企業が見てゐるといふことだからだ。
そして、消費者には選択肢が増えるといふことだ。
いいぢやあないか。

といふわけで、しばらくはこのシャトルを使つてみるかな。
糸もたくさん巻いてしまつたことだし。

Friday, 03 August 2012

Day6: 真の敵

夕べは冷房は使はず扇風機だけで、なんとか編んでみた。
いけるいける。
少なくとも、今のところまだ小さいので膝にかかつたりすることもない。
それでも暑いんだけどねえ。
モチーフを編んでゐるときに、編む端からフェルト化するんぢやないかと不安になつたりした。
それは今も変はらない。
なんで毛糸なんか選んぢやつたかなあ、と、この期に及んで後悔してゐる。

この先、どんどん大きくなつてきて、膝にかかるやうになつたら……
編み続けることができるのだらうか。

ああ、今もこの時間からセミがしぇいしぇい鳴いてゐる。
暑さとの戦ひはつづく。

Thursday, 02 August 2012

Day5

危機感にあふられたのだらう。
昨日、モチーフ27枚全部編み終へた。
な、なんとか、これならいけるだらうか。

しかしなあ、昨日行けたのは、帰つてきてから冷房を入れたからだと思ふ。
昨日は家の中の熱気がすごすぎて、しかも風もなかつたので、冷やすには冷房しかない、と判断したのだつた。
この判断は正しかつたと思つてゐるが、この節電の叫ばれる世の中である。それでなくても、二酸化炭素排出量とかフロンガスとか、いろいろ不安な点があるといふのに。

……倒れたらおしまひ?
まあさうなんだけどさ。

といふわけで、今朝、本体部分を編みはじめた。

Day 5 Starting

本来は本体部分から編みはじめるんだらうと思ふが、どうせ別々に編むのだからかまはないかな。
途中で投げ出しがちなモチーフ部分を先に編みはじめるといふ作戦だつたし。
モチーフつなぎつて、投げ出しがちなんだよなあ。
このモチーフは中心の鎖編みも入れて四段。案外速くできあがるとは既に書いた。
それでなんとか編み終へることができたのかもしれない。

まあ、一番の理由は、Ravellinics Games に参加してゐるから、なのかもしれないけどね。

Wednesday, 01 August 2012

Day4

ヤバい。
真剣にヤバい。
昨日はモチーフを一枚しか追加できなかつた。

突発的に送別会があつたり、帰りついたら家の中に熱気がこもつてゐてどうにもならなかつたり、不慮(?)のできごとが重なつた、といふこともあるが。

今日も暑さうだしなあ。
これはやはり、持ち歩いて時間を見つけては編むしかないのだらうか。

さうか、家でしか編まないとかいふのが誤りか。
早く気がつけ、ヲレ!

7月の読書メーター


読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3258ページ
ナイス数:2ナイス

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈3〉だれがゴドーを殺したの?〈上〉文学刑事サーズデイ・ネクスト〈3〉だれがゴドーを殺したの?〈上〉
四冊目以降が翻訳されてゐないことを考へると、読み進めのがつらい。Nursery Crimes シリーズのジャック・スプラット登場。ジャックのシリーズも翻訳されないかなあ。ibbとobbの成長が楽しみ。
読了日:07月02日 著者:ジャスパー フォード
秘密基地の作り方秘密基地の作り方
今はなにもかも懐かしい。秘密基地とはチト違ふかもしれないけど、こどものころは自分だけの場所、自分たちだけの場所を探したりした。机の下、押し入れの中、そんなところに籠つたりしたし、マットレスを壁に立てかけて隙間に入つたりしたよ。あれはなんだつたんだらうなぁ。
読了日:07月03日 著者:尾方孝弘
明かりが消えて映画がはじまる -ポーリン・ケイル映画評論集明かりが消えて映画がはじまる -ポーリン・ケイル映画評論集
愛だろ、愛。いいなあ、自分もなにかについてこんな風に語れるやうになりたいと思つてしまふ。ケーリー・グラント論にはうなづくことしきり。「アラバマ物語」が出て来ないのは、あれはやはり何かちがふ映画といふことなんだらう。今、ケーリー・グラントのやうな俳優つてゐるのかな。
読了日:07月07日 著者:ポーリン ケイル
俳句いきなり入門 (NHK出版新書 383)俳句いきなり入門 (NHK出版新書 383)
ポエマなんだつて。俳句、向かないんだつて。さう宣言されてしまつてどうしやうかと思つたが、でも句集とか以前よりおもしろく読めるやうになつたのでよしとしたい。
読了日:07月11日 著者:千野 帽子
角川学芸ブックス  新版 20週俳句入門角川学芸ブックス 新版 20週俳句入門
「俳句いきなり入門」でいきなり俳人失格を云ひ渡されたが、往生際悪く読んでみた。俳句を作らなくても、鑑賞の手引きになる点も多いと思ふ。歳時記はほしいかもなあ。
読了日:07月13日 著者:藤田 湘子
13日間で「名文」を書けるようになる方法13日間で「名文」を書けるようになる方法
もちろん、これを読んだだけで「名文」が書けるやうにはならない。しかも13日間では。 「言語表現法」といふ講義を受けるやうな学生は、読める文章の書ける人なのだらうか。あるいは、さういふ人の文章だけ選んであるのかな。 この時期、高橋源一郎は「セクハラ」に異様に気を配つてゐたやうな感じ。常に、なのかな。
読了日:07月18日 著者:高橋 源一郎
ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
「謎とき『罪と罰』」を読んだらなぜか「ファウスト」を読みたくなつて、手に取つたのがこれ。昔読んだのと印象がちがふのは、年を取つたせゐもあるな。それとも、本物読む前に読んだ森川久美の「シメール」に出てきた「ファウスト」の印象が強過ぎるのか? 下巻も楽しみ。
読了日:07月21日 著者:ゲーテ
ファウスト 第二部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)ファウスト 第二部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
かつて挫折した第3幕以降。今回はなんとか読み通したけど、やつぱり何が何やら……いつの日かrevenge? それともこのままかな。
読了日:07月24日 著者:ゲーテ
メグレ警視の事件簿〈3〉 (偕成社文庫)メグレ警視の事件簿〈3〉 (偕成社文庫)
あれー、これ、もしかしたら読んだことあるかなあ。つぶやきもしたが、メグレはポケミスで読んでたつもりだつたんだけど。「すかんぽ」とか、もしかしたらこれを読んだのかも? メグレ、最近は本屋であまり見かけない気がするけど、おもしろいのにな。会話部分でときどきついていけない部分があつて、こどものころは「フランス人つてこんな話し方をするのか知らん」と思つてゐた。
読了日:07月27日 著者:ジョルジュ シムノン
文学刑事サーズデイ・ネクスト〈3〉だれがゴドーを殺したの?〈下〉文学刑事サーズデイ・ネクスト〈3〉だれがゴドーを殺したの?〈下〉
〈2〉と上巻ではやられつぱなしだつた感があるが、下巻で反撃開始。あひかはらずコミカルな部分と切ない部分のバランスがすばらしい。これでしばらくつづきを日本語では読めないと思ふとつらいなあ。ジャック・スプラットの登場するNursery Crimeシリーズも翻訳してほしい(とりあへず自分でする?)
読了日:07月31日 著者:ジャスパー フォード

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

« July 2012 | Main | September 2012 »