「ライフログのすすめ」を読む
「ライフログのすすめ」を読んだ。
「誰にむかつて書いてゐるのかなあ」といふのがすなほな感想だ。
その昔、「ビーイング・デジタル」を読んだときは、「なんだかわかんないけど、すごいことが書いてある」と、ドキドキワクワクしたものだつた。
「ライフログのすすめ」に書かれてゐるのも、ほとんどは近未来のことだと思ふ。すでに実現してゐる技術もあるし、本の書かれたころにはなかつたけれども今はある、そんな技術もあると思ふ。
だけど、なんだか、ドキドキ感がなかつたんだよなあ、読んでて。
ライフログに興味がないわけぢやない。
実際、それに近いやうなことはやつてゐる。
でもなあ、なんか、こー、違和感があつたんだらう。
多分、「ライフログのすすめ」は、「前向き」なのである。
後ろ向き上等のやつがれには向かない。
おそらくさういふことなのだらう。
だがなあ、「ビーイング・デジタル」だつて、これほど前向きな本がはたしてあるだらうかといふくらゐ前向きな本だつたんだけどなあ。
「ライフログのすすめ」には未来へのヴィジョンを感じない、といふことかなあ。
などと云ひながら、今日もムダに日々の記録をつけてゐる。
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