ネガポジミトン
編み込み模様のくつ下や手袋は、どうしてもネガポジにして編んでしまふ。
左右がわかつていいから、といふことではない。単に、どうしても、かう編みたい。さう思つてしまふのである。
といふわけで、編んでみたのが「編みものこもの」のざつくりミトン。
先日書いたとほり、毛糸は指定糸のパピー(アニー・ブラット)のミニスポーツ。ただ色は711(紫)と685(緑)といふ、本とはまつたくことなる色だ。本には灰色に赤と生成りに灰味紺といつた、ごくごくオーソドックスな色合ひのミトンが掲載されてゐる。なんでかういふ色になつちやふかね。
針も指定の4号と6号。ミニスポーツのやうな極太糸を4号で編むのはなかなか厳しかつた。
作り目はゴム編みの作り目、親指は二重編みで編んだ。その他は基本的には本に書いてあるとほりに編んだ。
本に書いてあるとほりだと、四本針で編むことになつてゐる。五本針の方がいいんぢやないかといふ気がした。五本針だと、甲側掌側それぞれ二本づつになつて、模様のかはりめがわかりやすい。指先の減らし目も同様。あと、おそらくだが、五本針の方が円に近くなる分針と針のわかれ目部分に渡す裏糸の張りを調整しやすいんぢやないかと思ふ。
編み込み模様はあみものの醍醐味のひとつだとは思ふけど、どうしてもうまく編めない。裏に渡す糸がつれたりたるみすぎたりするからだ。今までも何度か挑戦してきたけれど、毎回玉砕してゐる。
今回も水通ししたらちよつと落ち着いたけど、編み上がつたばかりの状態は「なんだかなー」な感じだつた。つれてるなーと思ふ部分が何カ所かあつた。
でもまあ今まで編んだ編み込み模様よりはましかな。やはり糸が太い分、ごまかしがきくのかもしれない。
糸が太いといへば、親指部分だ。なぜかあまり穴が開いたやうに見えない。この前手袋を編んだときは、親指の編み出し部分をいろいろかがつて穴が目立たないやう気を配つたが、今回はそんなことはせずに済んだ。糸が太いしふつくらしてゐるので、穴が目立たないやうになつてゐるのだらう。
も一つ糸が太いといへば、このミトン、あつといふ間に編み上がつた。
一月一日に左手を編みはじめて、親指を編み出すところまで進んだ。
二日は芝居を見に行つたのでほとんど編まなかつた。
三日に箱根駅伝を見ながら親指を仕上げて、右手に入つた。駅伝の放送が終るころには編み終はつてゐたので、おそらく右手は四時間半くらゐで編み終へたんだらう。
さすが極太糸である。
色のすごいことはすでに書いたとほりだが、ちよいとマリメッコ風を狙つて見た、といふこともある。まあ、失敗してるけど。
編み込み模様は縄編みと並んであみものの王道だよなー。やつぱり編めるやうになりたい。
でもこの冬はもう編み込み模様は編まないと思ふ。
糸はあるので、ちよつと考へて見るつもりではゐる。
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