もつと時間を
今日職場で今読んでゐる本Get Everything Done: And Still Have Time to Playについて、「どんな内容?」と訊かれた。
この本は、いはゆるタイムマネジメントの本である。
すなはち、有限の時間を如何にすればより有効に使へるか、といふことを論じた本だ。
まだ読んでゐる途中なので、ただしく「かう」とはいへないが、今のところ、その他のタイムマネジメントに関する本と書いてあることはさほど変はらない。
一番重要なのは、人生の中でなにに重きを置くか、といふことだ。それを見失ふと、日々やることは単なる作業になつてしまふ。
人生のゴールなり目標なりがあれば、日々やる作業ももつとしぼれてくる。
さうしてしぼりこんだ作業をどうこなしていくか、といふ点に目新しいことはないわけぢやないが、その方法が合ふかどうかは人と場合による気がする。
タイムマネジメントの本はすでに何冊か読んでゐる。
もういい加減、この手の本を読むのはやめやう。
何度かさう思つた。
どうせ同じことしか書かれてゐないし。
時間管理の手法は本によつて異なるものの、基本は変はらない。
読むだけ時間のムダだ。
だが、もしかしたらこの本には参考になることがあるかもしれない。
さう思ふと、つい読んでしまふのである。
さうまでして、なにをしたいのか。なにをもとめてゐるのか。
仕事上の成功? 家事の効率化?
もちろん、さういふこともできたらいいなと思ふし、あはよくばといふ気持ちがないわけではない。
でも一番ほしいのは、編んだり結んだり紡いだりする時間なんだよね。
もつと編みたいしもつと結びたいしもつと紡ぎたい。
しかしその欲望に忠実に生きてゐると、その他のことがおろそかになる。
ああ、どうしたら。
考へてみたら、ムダな本を読んでゐる暇があつたら編んだりすればいいんだよな。
それができたら苦労しないわけだが。
ちなみにこの本、「できる人は5分間で仕事が終わる」といふ題名で邦訳も出てゐる。原書もすこぶる読みやすいので、英文多読をしてゐる人にはおすすめ。
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