結びやすい糸
ダルマレース糸#30葵はとても結びやすい糸だと思ふ。撚りも十分な気がするし、タティングレースに使つてゐて實に快適だ。
まあ、かういふのは個人の好みによつていろいろちがふのかもしれないけれども。
まちつと細い糸もあるといいんだけどね。紫野はまたちよつとちがふんだよなあ。
あとは色展開か。まちつといろんな色があるといいと思ふ。
まあ今のラインナップも渋くていいけどね。
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ダルマレース糸#30葵はとても結びやすい糸だと思ふ。撚りも十分な気がするし、タティングレースに使つてゐて實に快適だ。
まあ、かういふのは個人の好みによつていろいろちがふのかもしれないけれども。
まちつと細い糸もあるといいんだけどね。紫野はまたちよつとちがふんだよなあ。
あとは色展開か。まちつといろんな色があるといいと思ふ。
まあ今のラインナップも渋くていいけどね。
波野久里子は先代の中村勘三郎の長女だ。
はじめての子といふことで、中村屋からはいたく愛されたのらしい。
しかし何かのをりに「お姉ちやんには人の気持ちがわからない!」などと云はれることがあつたのださうだ。
なぜかそんなことを思ひ出した。
先週の土曜日に頼んだSmythsonの手帳がやつてきた。
早いね、Royal Postもちやんと仕事してるぢやん、と思つたら、DHL経由佐川急便でやつてきた。
先週の土曜日、赤坂ACTシアターに「スパマロット」を見に行つたをり、ちよいと早めに着き過ぎてコーヒーを飲むあひだ「今日から新しいノートだ」、とスマイソンのパナマノートブックを開き書きはじめてみたらこはいかに。
うわー、いいー。
ほかに感想はないのかっ、と我ながら思ふが、これが實によかつたのだ。
その前に使つてゐたのはアサヒヤ文具店のQuill Note(クイールノート)で、これも大変によかつた。
これまで、萬年筆といふと細字とか極細ばかり使つてゐたのが、中字太字をよく使ふやうになつたのも、このノートを使ふやうになつてからだ。
Quill Noteにはインキフローのいいペンが合ふ。すくなくとも自分はさう思ふ。
5mm方眼なんだけれども、太字で書いても縦は普通に枠におさまる範囲で書ける。
すなはち、細字でインキフローのしぼつてあるやうなペンはあまりむかない。
それはそれでほぼ日手帳で使ふからいいやー、と思つてゐた。
Smythsonはといふと、太ければ太いなりに、細ければ細いなりに、フローもよければよいなりに、しぶければしぶいなりに、いい感じなのだ。
Quill Noteの方がインキの吸ひはいい。
Smythsonはインキフローのいいペンで書くと乾くまでちよつと待つ。
「その待つ時間がいい」といふ人もゐるけれど、そこは好きずきだらうなあ。
いづれにしても、ペンを撰ばないといふのがいい。
といふわけで、今日来たのは手前の二冊。
後ろの紺色の手帳が今使つてゐるもので、その隣が紺色の手帳と一緒に買つたもの。
今年の目標は「分相応」だつたはず、とここでも何度か書いたが。
まあ、Sale期間中に購入したのでいいことにしたい。
これだけ家中毛糸や原毛があふれてゐるのに。
寒い。
どういふことだ?
編みに熱中するあまり風邪をひいたりしないやうにしなければ。
なんだかまぬけな話だなあ。
すでに何度か書いてゐるやうに、現在ジャケットを編んでゐる最中である。
円形の外側から編むので、520目の作り目に苦労して、現在344目に減つてゐる。減つて、一段編み終はるのが早くなつたものの、それでも344目といふのはかなりの数だ。少なくともやつがれにとつては。
そんなわけで、うつかりしてゐると、別なものを編みたくなつてくる。
たとへば、これ。
首周りのものはもういらないだらう、と思ひつつ、編みたいんだから仕方がない。
気がつくと「どの糸を使はうかなあ」とか考へてゐるんだから始末が悪いやね。
そんなわけでこの週末はこれを編んでゐる可能性が高い。
……いやいや、ちやんとジャケットを編まないと。
冬来たりなば春遠からじと昔の人も云つてゐる。
それにしても寒過ぎるわけだが。
先日、職場で麻布かりんとをいただくことがあつた。
やつがれは黒豆きな粉かりんとと唐辛子味噌かりんとを頂戴した。
黒豆きな粉かりんとは、あつさりさつぱりした味はひで、「やめられない止まらない」系。しつこくないのでどんどん食べられてしまふ。
唐辛子味噌かりんとは、「唐辛子」といふ名前にだまされる。甘い。甘くておいしい。でも、時折「ぴりっ」とくる、この感じがたまらない。
いやー、これは買ひに行きたくなるね。
麻布かりんとのたまらないところは、かりんとの入つたプラスチックの透明な袋が和紙の袋に入つてゐるところかもしれない。
この和紙がまたひとつひとついいんだなあ。どうやら味によつてちがふのらしい。
かういふの、捨てられないんだよね。
袋の大きさからいつて、ぽち袋が作れさう。
そんなことを思つて往生際悪く取つておいた。
今日、職場で待ち時間が発声した。
この機会にと作つたのがこれである。
折り目よりも柄の出方を尊重したので、ちよつと不格好だ。
でもまあ、作れたので、ひとまづ満足である。
ぽち袋、好きなんだよね。
使ふ機会はあまりないが、お芝居なんぞ見てるとかう小銭なんぞを渡すのにも懐紙につつんだりしてゐて、真似したくなるんだよね。
懐紙といふわけにもなかなかいかないのでぽち袋。
いいんぢやあるまいか。
どれくらゐ疲れてゐるかをはかる指標にはいくつかある。
わかりやすいものでいくと、財布の中の五円玉と五十円玉の数。
五円玉と五十円玉のどちらか或はそれぞれ三枚以上あるときは、どつかをかしいときだ。
清算するときに、財布の中身を確認する余裕がないといふことだらう。
数を数へて我に返ると、しばらくは五円玉や五十円玉を使へる機会をうかがふやうになる。
最近、たまりやすいんだよなあ……。
もうひとつわかりやすいものとしては、萬年筆のインキ切れがある。
普段よく使ふペンにはいつでもインキが入つてゐるし、切れても即補充するのだが、職場に置いて使つてゐるものなど、うつかりするとインキがなくなつたことに気づかずにはふつたままになつてゐる場合がある。
今回はとくにひどくて、毎日のやうに萬年筆を洗浄し、しばらく使ふことはないだらうといふペン六本にはインキを入れずにしまひこむことにした。
まあ、本数がありすぎる、といふ話もあるのだが。
でもうまく回せてゐるときはうまくいつてゐるので、やはりこれも疲れが原因だらう。
疲れといふよりは精神的な活動の低下、かな。
わかつてゐるならなにかした方がいい、或はなにもしない方がいいのだらうが。
それができたら苦労しないんだよねー。
今年の目標は「分相応」。
だつたらこの手帳はをかしいのでは?
いやいや、これは去年早いうちに入手してあつたものである。
今年に入つてから新たに購入したものではないし、去年の暮れも差し迫つたころ買つたのでもない。
持つてゐるのに使はないほどもつたいないことはない。
ゆゑに、使つても「分相応」といふ目標に抵触はしない。
Q.E.D.。
といふわけで、土曜日にSmythsonのこの手帳を使ひはじめた。
Smythsonははじめてといふわけでもないのに、萬年筆を手に書き込みはじめるとこはいかに。
たまらんねえ、この書き味。
Sale期間中だつたので、これのほかにもう一冊、買つてあるんだけれども。
もーちよつとほしーなーつて……
いやいや、それは「分不相応」だから。
昨日編んだサンプルを見て、「やつぱり5号で編んだ方かなあ」と考へたきり、なにも決まつてゐない。
5号で編んでみて、やつぱり10号とか9号とかの方がよかつたら編みなほせばいいかー、と思はないでもないのだが、残念ながら人生は編みなほしをするほどには時間がない。
……煮詰まつてるのかもしれないな。
煮詰まつてゐるときの指標はいくつかあるが、ひとつは財布の中の五円玉と五十円玉の数である。
五円玉や五十円玉が三枚以上あるときは、煮詰まつてゐるときだ。
疲れてゐるとき、と云つてもいい。
清算をするときに、五円玉とか五十円玉を出すのがめんどくさかつたのだらう。
そんなことがめんどくさいつてどうよ。
まあ、つまり、それくらゐをかしいつてことだ。
もうひとつの指標は、インキ切れの萬年筆の本数だ。
今日、六本の萬年筆にインキを補充した。
ほかに何本か「とりあへず洗つて片付けちやはうつと」と思つてゐるペンもある。
なぜ放置してゐるのか。
めんどくさいからだらう。
よく使ふ萬年筆のインキは切らさないやうにはしてゐるんだがね。
今となつては萬年筆でないと字が書けなくなりつつあるし。
今日はそんなわけでのんびり過ごさうと思ひしが、「タティングレースの素敵なこもの」からドイリーを作つたりした。
のんびりといへばのんびりだけど。
作つてる途中で、己が指の先の神経の行き届かぬことに絶望すること一度ならず。
わかつちやゐることだけど、あらためてがつくりしてしまふ。
もつと太い糸とかで練習した方がいいのか知らん。
「いいのか知らん」とか云つてないで、やつてみればいいのか。
今年は編むものの半分は手持ちの毛糸で編む、と決めたはずなのだが。
まあ、これもそのうち「手持ちの毛糸」になるさ。
といふわけで、「スパマロット」を見た帰りに赤坂ACTシアターから青山一町目駅まで歩いて三ッ葉屋で毛糸を買ふてきた。
フェルテッドツイードとスコティッシュツイードDK。
フェルテッドツイードは予定通りで、スコティッシュツイードDKは店頭で見てつい、といふ流れ。いはゆる「衝動買ひ」つてアレだな。
いかんなあ……。
ところで、フェルテッドツイードではヴェストを編むつもり。
できれば密でしつかりした編み地になるやうなものを考へてゐたのだが。
店長さんが、フェルテッドツイードを10号で編んだといふヴェストを見せてくれたので、ちよつと気持ちが揺らいでゐる。
軽いので、そんなに伸びたりしないんぢやないかといふ話だつたし。
そんなわけで、帰宅して5号針と9号針と両方で試し編みしてみた。
どちらもいい。
どうしやう。
とりあへず今夜は寝ることにして、明日決めることにしたい。
ちなみに、普段はどちらかといふと「てろん」とした感じの生地の方が好きである。
もひとつちなみに、「スパマロット」の感想はまた別途。
今更だが、紡ぎの目標としては、去年から紡いでゐるコリデールをなんとか紡ぎきつて、レースのショールを編む、である。
平日は毎日紡いでゐるものの、職場の昼休みに食事の後紡いでゐるだけなので全然はかがゆかない。
家でも紡がないとダメかなあ。
でも家で紡ぐとしたらまた別なものを紡ぎたい気がするんだよね。
せつかく家にゐるんだから、ハンドカーダーで混色とか。
などと夢のやうなことばかり云つてるからますますはかがゆかないのだらうなあ。
わかつちやゐるどやめられない。
青島幸男はやはり天才だ。
まだまだ寒い日がつづく。今日明日は雪といふ話もあるほどだ。
しかし、今の時期から大物に着手すると、まづ仕上がらない。
かぎ針編みをするつもりで買つておいた毛糸が手つかずのままだ。
40gを5玉なので、そんなに大きなものは編めない。
問題は、今まさにその「大きくて時間のかかるもの」を編んでゐる、といふことだ。
こんなことしてゐないで編めばいいんだけどね。
問題は「何を編みたいか」よくわからない、といふことだ。
やれやれ。
ちなみに風工房のこの本から何か編んでみやうかな、と思つてゐる。
全然ちがふものになつても、当局は一切関知しないのでそのつもりで。
なほこのテープは以下略。
#大平透の聲で読むこと。
などとタイトルに書きながら、結局のところ睡眠時間くらゐしか削るところがない。
もうここしばらく眠たくないことがない。職場などでも、ふと席を立つた途端に「……眠たい」と思ふほどだ。
多分、あみものとかをやめれば、もつと眠る時間を取れるんだらうと思ふけれど。
なんとなくそれは「負け」なので……
といふか、編んだり結んだり紡いだりしたいから「Get Everything Done and Still Have Time to Play」なんぞといふ本を読んだりするのだし。
うーん、なんだかなにもかもがムダな気がしてきたぞ。
この冬、タティングレース本が三冊出版される。
先に出版された「タティングレースの素敵なこもの」と「クロシェとタティングレースのアクセサリー」はどちらもモチーフやアクセサリなどちまちましたかはいらしいものを掲載してゐる。
個人的な好みから云ふと、「うーん……なんかちがふ」といふ感じ。
近日出版予定の「すてきなタティングレース―3ステップでここまでできる」は、がつつり造りたい人向け、といふ話を風の噂に聞いたが、どんなものかのう。
いづにしても楽しみである。
とりあへずは18模様まではこのまま円形に編んでいくことになる。
最初は1周512目だつたのが、400目まで減つた。
このまま勢ひに乗れるといいのだが。
問題は平日は2段も編めれば御の字だといふところか。
三が日に編んでゐたざつくりミトンを今日使つてみた。
書くまでもないかもしれないが、このミトンは三國万里子の「編みものこもの」に掲載されてゐる。
とにかくあたたかい。
これに尽きる。
そらーパピーのミニスポーツなんぞといふ極太毛糸を細い針で編んでゐるから編み地は密になるうへ編み込み模様にしてゐるのだから、あたたかくて当然なのだが。
たとへばカフの部分。
ここは四号針で編んでゐるからさらに編み地は密で手首にぴつたりだし、しかもそれなりに長さがあるからほんとにあたたかいのだ。
編み込みの手の部分は云はずもがな。
難点はといふと、ごはごはすることか。
手袋なのでそんなに気にはならないが、手触りがかたい。かういふのをcoarseな手触りといふのかも。
あとは編み地が厚いので、はめたときにもこもこし過ぎるやうな気もする。ドラえもんつてこんな感じなのか知らん、みたやうな。
まあ、どちらもわかつてゐたことではあるし、圧倒的なあたたかさの前ではたいした問題ではない。
これまで極太毛糸で編み込み模様なんて考へてもみなかつたけれど、案外いいものかもしれない。
Forest Fiesta は現在6模様33段目。今夜は三段半くらゐ編めた。
だんだん目数が減つていくから、まちつと早くなるとうれしいなあ。
編みながら「そのうち挫折する」「そのうち飽きる」と思つてゐるのだが、まあ三段半くらゐなら、飽きずにできるだらうか。
それともそのうちちまちました進捗具合に嫌気がさしてしまふだらうか。
以前は午前2時くらゐでなら起きてゐたものだつたが。
もうこれ以上の負債は積めないのだらう。
できれば毎日六時間は寝たいのだがなあ。
とかいひながら、とりあへず三十分弱編んだ。
そんなことやつてる暇があつたら……といふ話もあるが、まあ、編みたいので仕方がない。
一日一目でも編んでゐれば、そのうち仕上がるだらう。
多分。
王将戦といへば、やつがれにとつては第一局から見るやうになつた記念すべき棋戦だ。
ここではじめておやつとかお昼ご飯とかがfeatureされることを知つた。当時は驚愕したものだつた。
それにしても、おもしろすぎるぜ。
とりあへず、編み初めてはみたのだが。
ものは_Knit, Swirl!_に掲載されてゐるForest Fiestaといふジャケットといふかカーディガンといふかなのだが、一周512目もあるのである。それもSで。
しかも最初は裏メリヤス編みからはじまる。
一周十分ぢやきかないよ。
これからだんだん目を減らしていくのだが、それにしたつて多すぎる。
このまま、完成できないのでは。
そんな気がしてならない。
あみものミステリといふジャンルがある。
といふ話は、以前はてなダイアリーの方で書いたのだが、まあ、ある。
海の向かうには。
五シリーズくらゐ読んでゐて、そのうち三つは何巻か読んだ。そして、どこまで読んだのかわからなくなつてしまつた。
一応いづれも一巻完結なので、最新作からさかのぼつていけばいいのかもしれないが、できれば順番に読みたいんだよなあ。
だいたい、「ミステリ」といひながら、謎解き部分はお粗末なものが多いんだよなあ。まあ、そこがいいといふ話もあるけれど。
大抵は棒針編みミステリで、ひとつだけかぎ針編みミステリを読んだことがある。棒針編み(knitting)とかぎ針編み(crochet)のあひだには深くて暗い河が流れてるんだよねえ、アメリカでは。
中にはあみものといふよりは刺繍がメインのシリーズもあるし、牧場がそばにあつて紡いでゐたりもする。
あと巻末に話の中に出てきた作品のパターンが出てたりすることが多いね。たまにお菓子の作り方だつたりすることもあるけど。
さう考へると、あきらかに「ミステリ」といふよりは「あみもの」「手藝」寄りだ。さういふ読者層を狙つてゐるんだらう。
本邦にも「あみものミステリ」あればいいのになあ。
とは思へども、そんなにあみもの人口つて多いとも思へない。
日本だと「あみもの」よりは「ミステリ」に力をおかないと出版されないやうな気がするんだよね。
ところで今日も芝居を見てきた。
よかよかだつた。
今日職場で今読んでゐる本Get Everything Done: And Still Have Time to Playについて、「どんな内容?」と訊かれた。
この本は、いはゆるタイムマネジメントの本である。
すなはち、有限の時間を如何にすればより有効に使へるか、といふことを論じた本だ。
まだ読んでゐる途中なので、ただしく「かう」とはいへないが、今のところ、その他のタイムマネジメントに関する本と書いてあることはさほど変はらない。
一番重要なのは、人生の中でなにに重きを置くか、といふことだ。それを見失ふと、日々やることは単なる作業になつてしまふ。
人生のゴールなり目標なりがあれば、日々やる作業ももつとしぼれてくる。
さうしてしぼりこんだ作業をどうこなしていくか、といふ点に目新しいことはないわけぢやないが、その方法が合ふかどうかは人と場合による気がする。
タイムマネジメントの本はすでに何冊か読んでゐる。
もういい加減、この手の本を読むのはやめやう。
何度かさう思つた。
どうせ同じことしか書かれてゐないし。
時間管理の手法は本によつて異なるものの、基本は変はらない。
読むだけ時間のムダだ。
だが、もしかしたらこの本には参考になることがあるかもしれない。
さう思ふと、つい読んでしまふのである。
さうまでして、なにをしたいのか。なにをもとめてゐるのか。
仕事上の成功? 家事の効率化?
もちろん、さういふこともできたらいいなと思ふし、あはよくばといふ気持ちがないわけではない。
でも一番ほしいのは、編んだり結んだり紡いだりする時間なんだよね。
もつと編みたいしもつと結びたいしもつと紡ぎたい。
しかしその欲望に忠実に生きてゐると、その他のことがおろそかになる。
ああ、どうしたら。
考へてみたら、ムダな本を読んでゐる暇があつたら編んだりすればいいんだよな。
それができたら苦労しないわけだが。
ちなみにこの本、「できる人は5分間で仕事が終わる」といふ題名で邦訳も出てゐる。原書もすこぶる読みやすいので、英文多読をしてゐる人にはおすすめ。
デカいものを編みたい。
かぎ針編みのカーディガンを完成させて何か勘違ひしてゐるのにちがひない。
また、なにかデカいものを編みたい。
一冬にカーディガンかセーターを一枚。
それで十分なはずなのに。
まあ、それで十分、とはいつても、タンスの中には毛糸がつまつてゐるし、ちまちまこものばかり編んでゐても、なあ、といふのもある。
一方で、やつがれはどちらかといへばこもの編みで、即結果の出るものでないと完成率が低くなる、といふこともある。
ここは冒険だが、この冬にもう一枚、挑戦してみるかなあ。
ものは、「Knit, Swirl!」に出てゐるカーディガンといふかジャケットといふか、まあ、そんなもの。
糸はパピーのキエティを使ふつもり。
かぎ針編みのカーディガンのときは、「これなら絶対編める」と思つた模様だつた。
今度はメリヤス編みと裏メリヤス編みのくり返しだからなあ……。完成できるか知らん。
ところで、本を見てゐたら、目数リングを八個使ふ、と書いてあつた。そのうち一つは段の初めがわかるやうにちがふ色のリングを使ふやうにとのこと。
ところが手持ちには五つしかリングがない。
仕方がないので、タティングシャトルに残つてゐた糸で即席リングを作つてみた。
毛糸の半端なので作つてもよかつたんだけどね。まあ、酔狂といふところか。
で、まあ、編みはじめたいところだけど、作り目を五百とか六百とかしないといけないので、それは明日かな。
編み込み模様のくつ下や手袋は、どうしてもネガポジにして編んでしまふ。
左右がわかつていいから、といふことではない。単に、どうしても、かう編みたい。さう思つてしまふのである。
といふわけで、編んでみたのが「編みものこもの」のざつくりミトン。
先日書いたとほり、毛糸は指定糸のパピー(アニー・ブラット)のミニスポーツ。ただ色は711(紫)と685(緑)といふ、本とはまつたくことなる色だ。本には灰色に赤と生成りに灰味紺といつた、ごくごくオーソドックスな色合ひのミトンが掲載されてゐる。なんでかういふ色になつちやふかね。
針も指定の4号と6号。ミニスポーツのやうな極太糸を4号で編むのはなかなか厳しかつた。
作り目はゴム編みの作り目、親指は二重編みで編んだ。その他は基本的には本に書いてあるとほりに編んだ。
本に書いてあるとほりだと、四本針で編むことになつてゐる。五本針の方がいいんぢやないかといふ気がした。五本針だと、甲側掌側それぞれ二本づつになつて、模様のかはりめがわかりやすい。指先の減らし目も同様。あと、おそらくだが、五本針の方が円に近くなる分針と針のわかれ目部分に渡す裏糸の張りを調整しやすいんぢやないかと思ふ。
編み込み模様はあみものの醍醐味のひとつだとは思ふけど、どうしてもうまく編めない。裏に渡す糸がつれたりたるみすぎたりするからだ。今までも何度か挑戦してきたけれど、毎回玉砕してゐる。
今回も水通ししたらちよつと落ち着いたけど、編み上がつたばかりの状態は「なんだかなー」な感じだつた。つれてるなーと思ふ部分が何カ所かあつた。
でもまあ今まで編んだ編み込み模様よりはましかな。やはり糸が太い分、ごまかしがきくのかもしれない。
糸が太いといへば、親指部分だ。なぜかあまり穴が開いたやうに見えない。この前手袋を編んだときは、親指の編み出し部分をいろいろかがつて穴が目立たないやう気を配つたが、今回はそんなことはせずに済んだ。糸が太いしふつくらしてゐるので、穴が目立たないやうになつてゐるのだらう。
も一つ糸が太いといへば、このミトン、あつといふ間に編み上がつた。
一月一日に左手を編みはじめて、親指を編み出すところまで進んだ。
二日は芝居を見に行つたのでほとんど編まなかつた。
三日に箱根駅伝を見ながら親指を仕上げて、右手に入つた。駅伝の放送が終るころには編み終はつてゐたので、おそらく右手は四時間半くらゐで編み終へたんだらう。
さすが極太糸である。
色のすごいことはすでに書いたとほりだが、ちよいとマリメッコ風を狙つて見た、といふこともある。まあ、失敗してるけど。
編み込み模様は縄編みと並んであみものの王道だよなー。やつぱり編めるやうになりたい。
でもこの冬はもう編み込み模様は編まないと思ふ。
糸はあるので、ちよつと考へて見るつもりではゐる。
大晦日に毛糸の買物納めに行き、帰つてくるなり編みはじめたのがこれ。
三國万里子の「編みものこもの」に掲載されてゐるかのこ編みのキャップである。
糸は指定のダイヤイーノストレート。色も指定のものと思つてゐたら、ちがつた。これは508。
針も指定の7号で編んだ。三國万里子は手がキツいと聞いてゐたので結構キツく編んだつもり。横はいい感じに編めたが、縦はどうにもならなかつた。5号くらゐで編んだ方がよかつたかもしれない。
もひとつ、本では7号の二本針と四本針を使ふやう書いてあるが、おそらく輪針で編んだ方がいい。編みながら頭にあててサイズの確認ができるからだ。
帽子本体は大晦日のうちに編み終はつてゐた。ボタンがなかつたので仕上がつたのは一月二日。初芝居に行つたついでに銀座のユザワヤに寄つてボタンを買つてきた。
ボタンの大きさは申し分なかつたけど、編み地につけるにはチト重過ぎたやうだ。
それにしてもかのこ編みつてなんでこんなに楽しいかね。これは二段二目のかのこ編み。textureな感じがいいのかなあ。
はじめてかのこ編みを覚えたときのことを思ひ出す。あのときも楽しくて、「この編み方でなにか大きい物を編みたい!」と思つたものだつた。結局果たせてないけどねー。
Debbie Blissの作品にもかのこ編みのステキなものがいくらもある。
うまく編めると斜めに模様が浮き上がるのもいいんだよねえ。
考へてみたら、この秋冬かのこ編みの帽子を編むのは二つ目な気がする。
一つ目はこれ。
こちらはどちらかといふと縄編みが主かもしれないが、あとはかのこ編みだからね。
おんなじやうなものばかり編まなくてもいいのにねえ。
さうさう、この帽子、かのこ編みだけど薄いし、あんまし防寒には期待できないなあと思つてゐたがさにあらず。
昨日仮止めの8mmビーズをつけた状態で観劇に行つたけど、外を歩いてゐても全然寒さを感じなかつた。大きめに編めたせゐで頭をすつぽり覆ふからかもしれない。
これはちよつとした副産物だつた。
例によつて、初芝居に行つてきた。
今年は都内だけでも新橋演舞場、ル・テアトル銀座、国立劇場、浅草公会堂、平成中村座と五カ所で歌舞伎興行があるといふ。全部なんて行けないつて。
ひとまづ今日は演舞場の昼の部。ほんとは昼夜通しで見たいけど体力の問題で断念。
ところで、歌舞伎の公演といふのは、幕間が長い。最低でも二回あつて、長い方は三十分前後が普通である。
お弁当を食べたり劇場内でお土産などを物色したりするための時間なので、長いと云ひながら、実はあつといふ間に終つてしまつたりする。
でも時に手持ち無沙汰。
そんな時間をつぶすのには、タティングレースが最適だ。
かぎ針編みとかの方が即やめられていいのだが、タティングレースの方が持ち歩くものが少なくてすむ。
ここのところよく使ふのは下の写真の左側のシャトル。
David Reed Smithのタティングシャトルで、木はPurpleheartである。もうあまり紫色は残つてなくて、だいぶ茶色い。
見てわかるとほりクロバーのシャトルより小さくて、厚みがある。サイズは2 inchでbrass spikeといふのを注文した。先端のとがつた部分が真鍮製になつてゐる。
糸はたくさん巻けるが巻きにくい。小さいのでタティングはしやすいと思ふ。
今はPayPalで支払できるが、最初に購入したときはそんなものはなくて、いろいろ大変だつた記憶がある。なにしろ初めて海外から物を取り寄せたのがこのDavid Reed Smithのシャトルだつた。
いつもは糸の巻きやすさほどきやすさからボビンを用ゐたシャトルに戻つていくのだが、糸の巻いてあるあひだはこれを使ふてゐる気がする。
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2090ページ
ナイス数:2ナイス
小説家という職業 (集英社新書)
呟きもしたとほり、出版界への提言めいた部分は森雅裕の云つてゐたことと似てゐる。干されたものとさうでないもののちがひはなにか。云ひ方の問題か。具体性の有無か。実績のあるなしか。或はたてついた相手が問題なのか。奥付を見て、「ほんとに新書は売れてないんだなあ」と実感。新書の方がおもしろいのに。
読了日:12月05日 著者:森 博嗣
読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)
森博嗣の「小説家という職業」を読んだのでバランスを取るために読んでみた。両方あはせると「数読むよりは精読」といつたところか。日本流の「本歌取り」「見取り」の話がおもしろかつた。あと「濁愛」。いいね、「濁愛」。
読了日:12月08日 著者:岡野 宏文,豊崎 由美
三銃士 下 (角川文庫)
ミラディー、おそろしい子!
読了日:12月14日 著者:アレクサンドル・デュマ
高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)
そりやあJasper Ffordeが「ロシア文学の登場人物の名前が覚えられないエピソード」を書くはずだ。男の人はほとんどがミスター・誰某。女の人もそれに準ずる。エリザベスがリジーだつたりイライザだつたりするのがちよいとアレなくらゐだもの。下巻も楽しみ。
読了日:12月20日 著者:ジェイン オースティン
上方のをんな: 女方の歌舞伎譚
老け役、それも爺役をやりたいのかあ。上方芝居の松嶋家型と成駒屋型の違ひについて語る部分が多い。でも、「型をふまへていろいろやる」といふ感じかな。「役者が喜んで演じる部分があってこそ、芝居が面白くなると思う」とか「芝居は台詞を交わす相手によって、大きく変わっていくもの」とか、そのとほりだなと思ふ。
読了日:12月21日 著者:片岡 秀太郎
八代目坂東三津五郎の 食い放題 (光文社文庫)
「ほめられようなんて考えたらもう駄目だ。ほめられようから、ほめさせよう、そんなものを食べてもうまいわけがない」さうか。だから自分はダメなんだな。しかし親切心とほめられたい心とは紙一重のやうな気もする。どうしたら。
読了日:12月25日 著者:八代目 坂東 三津五郎
高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫)
昔読んだときは女の人たちの噂話や陰口がつらくてたまらなかつた。今も同じ思ひを抱きながら読んだが、年のせゐか少々鈍くなつたのかもしれない。或は、「そんなの別段女の人だけのことぢやない。男の人だつておんなじぢやない?」といふことが描かれてゐるからかもしれない。相変はらず、「主人公の母親には彼女なりの理由事情があるはず」とか考へてしまふ。これもまたつらい。
読了日:12月28日 著者:ジェイン オースティン
金魚のひらひら
今回はあまり乗れなかつたなあ。海老蔵の件についてはどうしても橋本治と比べてしまふし。掲載媒体がちがふから仕方がないのかなあとは思ひつつも。あと、元・復興対策担当大臣の見方の浅薄さも気になる。ガジェット購入話はそんな中でちよつとにこにこしてしまふ嬉しい驚きの一つ。
読了日:12月30日 著者:中野 翠
2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
新年早々、大きな揺れを感じた。
そのときも、こんなものを編んでゐた。
三國万里子の「編みものこもの」から、ざっくりミトンである。
この冬はすでに手袋を編んでゐるので、もうミトンなど不要だ。
でも編みたかつたんだね。
前日も同じ本からかのこ編みの帽子を編んだ。今日水通しをした。あとはボタンを探さないといけない。手持ちにボタンがないので買ひに行くやうだらう。
昨日、毛糸買ひもの納めと称して糸を買ふてきた。帰つてきて即編みはじめたのだが、かのこ編みが楽しくてねー。はじめてかのこ編みを覚えたときもぼこぼこした模様が好きでたまらなかつた。
うまく編めると、ななめに模様が浮き上がるのもかのこ編みの好きなところだ。
ミトンも帽子も指定糸で色はちがふ。ミトンなんか何を考へてこんな色にしたものかと思ふ。
今年もこんなとんでもない色合ひのものを編んでゆくのだらう。
帽子はDia E-no Sraight, ENS 508。使用針は7号。
ミトンはPupphy Mini-sport Col 711 (purple), 685 (Green)。使用針は4号と6号。
New Year's Resolutions としては以下のやうなことを考へてゐる。
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