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Sunday, 01 January 2012

12月の読書メーター


読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2090ページ
ナイス数:2ナイス

小説家という職業 (集英社新書)小説家という職業 (集英社新書)
呟きもしたとほり、出版界への提言めいた部分は森雅裕の云つてゐたことと似てゐる。干されたものとさうでないもののちがひはなにか。云ひ方の問題か。具体性の有無か。実績のあるなしか。或はたてついた相手が問題なのか。奥付を見て、「ほんとに新書は売れてないんだなあ」と実感。新書の方がおもしろいのに。
読了日:12月05日 著者:森 博嗣
読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)
森博嗣の「小説家という職業」を読んだのでバランスを取るために読んでみた。両方あはせると「数読むよりは精読」といつたところか。日本流の「本歌取り」「見取り」の話がおもしろかつた。あと「濁愛」。いいね、「濁愛」。
読了日:12月08日 著者:岡野 宏文,豊崎 由美
三銃士 下 (角川文庫)三銃士 下 (角川文庫)
ミラディー、おそろしい子!
読了日:12月14日 著者:アレクサンドル・デュマ
高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)
そりやあJasper Ffordeが「ロシア文学の登場人物の名前が覚えられないエピソード」を書くはずだ。男の人はほとんどがミスター・誰某。女の人もそれに準ずる。エリザベスがリジーだつたりイライザだつたりするのがちよいとアレなくらゐだもの。下巻も楽しみ。
読了日:12月20日 著者:ジェイン オースティン
上方のをんな: 女方の歌舞伎譚上方のをんな: 女方の歌舞伎譚
老け役、それも爺役をやりたいのかあ。上方芝居の松嶋家型と成駒屋型の違ひについて語る部分が多い。でも、「型をふまへていろいろやる」といふ感じかな。「役者が喜んで演じる部分があってこそ、芝居が面白くなると思う」とか「芝居は台詞を交わす相手によって、大きく変わっていくもの」とか、そのとほりだなと思ふ。
読了日:12月21日 著者:片岡 秀太郎
八代目坂東三津五郎の  食い放題 (光文社文庫)八代目坂東三津五郎の 食い放題 (光文社文庫)
「ほめられようなんて考えたらもう駄目だ。ほめられようから、ほめさせよう、そんなものを食べてもうまいわけがない」さうか。だから自分はダメなんだな。しかし親切心とほめられたい心とは紙一重のやうな気もする。どうしたら。
読了日:12月25日 著者:八代目 坂東 三津五郎
高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫)高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫)
昔読んだときは女の人たちの噂話や陰口がつらくてたまらなかつた。今も同じ思ひを抱きながら読んだが、年のせゐか少々鈍くなつたのかもしれない。或は、「そんなの別段女の人だけのことぢやない。男の人だつておんなじぢやない?」といふことが描かれてゐるからかもしれない。相変はらず、「主人公の母親には彼女なりの理由事情があるはず」とか考へてしまふ。これもまたつらい。
読了日:12月28日 著者:ジェイン オースティン
金魚のひらひら金魚のひらひら
今回はあまり乗れなかつたなあ。海老蔵の件についてはどうしても橋本治と比べてしまふし。掲載媒体がちがふから仕方がないのかなあとは思ひつつも。あと、元・復興対策担当大臣の見方の浅薄さも気になる。ガジェット購入話はそんな中でちよつとにこにこしてしまふ嬉しい驚きの一つ。
読了日:12月30日 著者:中野 翠

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