ヲタ編み二題
先月、「おじさんハンチング」なるものを編み始めてみた。
「ニット男子」に掲載されてゐた編み図を参考に、パピーのプリンセスアニーと同じくシェットランドで編んでみたのだが。写真のところまできて、「これは仕上げたら負けだ」と、思ひ、完成させないことにした。
また編むこともあるかもしれないが、これは「まで、96段にて後手の勝ち」といつたところだ。
さて、で、次に編んでみたのがこれである。「編み地を楽しむリストウォーマー」からエストニアン・スパイラルのリストウォーマーだ。
折りしも平成中村座を見に行くことになつてゐたので、丁度よからうと思つた。
エストニアン・スパイラルは以前「北欧ワンダーランド」を見て編んでゐる。かんたんだけど、色をたくさん使ふとその分糸が絡むのが難点だ。ゆゑにかんたんな編み方に比して時間がかかる。今回は白と黒を紙袋に入れてそれぞれ持ち手にとほして糸を引き出すやうにし、柿色(といひたいところだが、どう見ても赤茶だらう)は膝の上において編んだ。一色編み終へるごとに絡まり解消。そんな感じ。糸はパピーのプリンセスアニー。
歌舞伎座などの定式幕に慣れた目には、中村座の定式幕はなんとなく地味ぃにうつるが、どうしてどうして、そんなに悪くないな、と思ふ。守田座配色のも編んでくらべてみるかなあ。でも守田座配色だつたら柿色は橙色にするだらうか。
その前に、真冬の平成中村座対応としてくつ下を編まうかと考へてもゐる。ヨガソックのやうなのでもいいよね。十一月公演に行つたときは手編みのくつ下を持参して實に重宝したのだつた。
ところでこの中村座の定式幕配色のリストウォーマー(といふか指無し手袋)もまた十分ヲタ編みだと思つてゐるのだが、如何に。
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