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Sunday, 18 December 2011

手袋だもの

やつがれは「ニッター」ではない。
あみものはするが、「ニッター」の名に値しない。
さもなければこんな手袋で満足するわけがないからだ。

「ニッター」だつたら當然編みなほして然るべき左右の大きさのちがひを、やつがれは頓着しない。かういふものとして受け入れてしまふ。否、「しまふ」のではなく、何の疑問も抱かずにみとめてゐるのだ。
こんな「ニッター」が在存するわけがない。
あみもの主体のblogをやめて正解だつた。

Twisted Stitch Gloves

さて、この手袋は嶋田俊之の新刊「手編みのてふくろ」に掲載されてゐるものである。本ではパピーのNew 4 Plyを指定してゐる。やつがれは残り少なくなつた手持のイエガーマッチメイカーメリノ4 Plyで編んだ。針は指定の1号。
イエガーのマッチメイカーは、4 Plyもダブルニッティング(DK)も見つけるたびに財布のゆるすかぎり購入してきた。DKはまだあるが、4 Plyはもう残り数玉といつたところだ。毛羽立ちの加減といい、編みやすさといい、編んだあとのよさといい、我がイデアの毛糸を具現化したやうな毛糸だ。
ゆゑに、長く使ふだらうやうなものを編みたかつた。
だつたら編みなほせよ、といふ話もあつて當然だが、編みなほす心の余裕がなかつた。
最初に右手を編んだ。カフの部分はよかつたのだが、手に入つて氣がついたら大きくなつてゐた。掌側のメリヤス編みがゆるめだつたのだろう。
どちらかといふと、編地は「てろん」とした感じでゆるめのゲージの方が好きなのだが、手袋にはきつちりした編地の方がよからう。
指を少しきつめに編んでみたらいい感じだつたので、左手はそのテンションにあはせて編んでみた。針の大きさはかへてゐない。

くつ下はいくら編んでも容易には見てもらへない。その点、手袋なら見せびらかしやすからうとは思ふのだが、如何せん、手袋は一対あれば事足りる。ふだん着用とおしやれ着用と対ずつあれば十分過ぎるくらゐだ。
くつ下は最低でも一日に一度は取り替へる。数があつてもこまらない。
それに、見せびらかせるやうなものを編めてゐるわけでもないしな。

などと云ひつつここのところ毎年一対は手袋を編んでゐる。
編みはじめるとかならずといつていいほど指を編んだあとの糸始末に泣くことになる。
次は「編みものこもの」からミトンでも編んでみるか。

……だからそんなにたくさん必要ないんだつてば。

Friday, 02 December 2011

ヲタ編み二題

先月、「おじさんハンチング」なるものを編み始めてみた。
おじさんハンチング
ニット男子」に掲載されてゐた編み図を参考に、パピーのプリンセスアニーと同じくシェットランドで編んでみたのだが。写真のところまできて、「これは仕上げたら負けだ」と、思ひ、完成させないことにした。
また編むこともあるかもしれないが、これは「まで、96段にて後手の勝ち」といつたところだ。

さて、で、次に編んでみたのがこれである。「編み地を楽しむリストウォーマー」からエストニアン・スパイラルのリストウォーマーだ。
中村座定式幕仕様
折りしも平成中村座を見に行くことになつてゐたので、丁度よからうと思つた。

エストニアン・スパイラルは以前「北欧ワンダーランド」を見て編んでゐる。かんたんだけど、色をたくさん使ふとその分糸が絡むのが難点だ。ゆゑにかんたんな編み方に比して時間がかかる。今回は白と黒を紙袋に入れてそれぞれ持ち手にとほして糸を引き出すやうにし、柿色(といひたいところだが、どう見ても赤茶だらう)は膝の上において編んだ。一色編み終へるごとに絡まり解消。そんな感じ。糸はパピーのプリンセスアニー。
歌舞伎座などの定式幕に慣れた目には、中村座の定式幕はなんとなく地味ぃにうつるが、どうしてどうして、そんなに悪くないな、と思ふ。守田座配色のも編んでくらべてみるかなあ。でも守田座配色だつたら柿色は橙色にするだらうか。

その前に、真冬の平成中村座対応としてくつ下を編まうかと考へてもゐる。ヨガソックのやうなのでもいいよね。十一月公演に行つたときは手編みのくつ下を持参して實に重宝したのだつた。

ところでこの中村座の定式幕配色のリストウォーマー(といふか指無し手袋)もまた十分ヲタ編みだと思つてゐるのだが、如何に。

Thursday, 01 December 2011

11月の読書メーター


読んだ本の数:2冊
読んだページ数:512ページ
ナイス数:4ナイス

武器としての決断思考 (星海社新書)武器としての決断思考 (星海社新書)
ディベートとは、といつたところか。自分の中で用ゐるのはいいかもしれないけれど、相手のゐるところでここに書いてあるとほりやるのは危険な気がする。「武器」つてさういふ意味もあるのかもね。
読了日:11月22日 著者:瀧本 哲史
知の編集術 (講談社現代新書)知の編集術 (講談社現代新書)
10年ほど前に出版された本。その頃読んでゐたら、今頃はもつとここに書かれてゐる内容を理解できるやうになつてゐたらうか。そんな風に思ふ。多分、知識がいろいろあつた方が人生は楽しい。一見関係の薄さうな知識同士をうまいこと編集できたら、もつと楽しいだらう。そんな風にも思つた。
読了日:11月29日 著者:松岡 正剛

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