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Monday, 31 October 2011

三銃士の配役は歌舞伎で考へるとうまくいく

座頭はリシュリュー。

としたいところだが、白浪五人男で考へてみやう。一人足りないけど。
日本駄右衛門がアトス。
弁天小僧菊之助がダルタニャン。
赤星十三郎がアラミスで、南郷力丸/忠信利平がポルトスだらう。

ぴつたりぢやん。

敵役にロシュフォール伯爵。
立女形がミレディーで、娘役がボナシュー夫人、お姫様がアンヌ王妃。
きれいだけどおつむの弱い色男にバッキンガム公爵。

ぴつたりぢやん。
これでお芝居できちやふぢやん。

でも、映画だとかううまくはいかないんだよなあ。
二時間前後の枠では、この人数はさばききれないのだ。

と、「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を見てきてしみじみ思つた。

映画自体はおもしろかつた。
映画がはじまると、地図の上にミニチュアの人形を配した戦争ボードゲームのやうなものが映し出される。これがあとで利いてくる仕掛け。
「銃士」が「忍者」のやうな扱ひなのは、最初はどうよと思つたけど、まあ、ありつちやあありだ。
冒頭部分で三人の銃士の描き分けもできてゐる。
ダルタニャンに如何にも少年らしい可愛らしさがあるのもいい感じだ。
パリに行く前のガスコーニュの田園風景はどうやらバイエルンで撮影したらしいのだが、これがまたすてきでね。空の感じ雲の感じ草原の感じ、どれをとつてものびのびした田舎の雰囲気で見てゐてきもちがいい。
それになにより剣劇部分はやつぱり見てゐて血湧き肉踊るんだよなあ。どんだけ立ち回り好きなんだ、ヲレ。

でもこれ、「三銃士」である必要はまつたくないよね。
完全にオリジナルの登場人物で作つた方がよかつたんぢやないの?

さう思つてしまふのだ。

結局最後まで「なんでこれは「三銃士」なんだらう」と考へながら見ることになつてしまつた。
結論は出なかつた。

ところで、ジョージ・ヴィリアーズといへば、美脚の持ち主だと思つてゐたんだが、オーランド・ブルームは一度もその脚を見せることはなかつた。自信がないんだらうか。ルイ十三世はばつちり見せてくれたのに。
それともやつがれの記憶がまちがつてゐるのか。
はて。

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