ちよこちよここものも編んでゐる
最後に編んだものをここに書いたのは先月の十一日だつたか。
その後も、ちよこちよこ編んではゐる。
たとへばこれ。
かぎ針編みとアフガン編みの手提げ。
これは「アフガン編みいろいろ」と「着こなし上手のニットのふだん着」を見て編んだもの。
手提げ自体は「着こなし上手のニットのふだん着」に出てゐる。糸も同じハマナカのトルネード。本ではこれをこま編みで編んでゐて、写真を見るかぎりはかなりしつかりした感じの手提げができあがつてゐる。
くるくる輪に編むアフガン編みにはまりまくつてゐた自分は、底はこま編みでしつかり編んでまはりはアフガン編みのかのこ編みで編んでみた。8mm針はちよつと大き過ぎたかもしれない。まちつとしつかり編むべきだつたな。内袋をつける予定もないし。
本に出てゐたとほり、全体をこま編みでしつかり編むのもやつてみたい。でもまあ、やらないだらう。うむ。
こちらも「着こなし上手のニットのふだん着」からかぎ針編みのくつ下を編んだもの。
ハマナカのソノモノツイードを5/0号針で編んだ。
ルームシューズの類は編んだことがあつたが、くつ下をかぎ針編みで編むのははじめてだつた。
編んでみて、「くつ下は棒針編みにかぎるのかもなあ」としみじみ思つた。
といふのは、あまり伸縮性がないからである。
このくつ下自体は、引き上げ編みをいれるなどして伸縮性に気を配つてゐるのだが……。
しかし、しつかり編めてゐるだけあつて、地厚であたたかい感じはする。
きつとこの冬履くであらう。
「くつ下は棒針編みにかぎる」といふ思ひを強くしたのは、その次にこれを編んでゐたときのことだ。
「アフガン編みいろいろ」から二目ゴム編みのくつ下である。
だまされてはいけない。
アフガン編みの場合「ゴム編み」といふからといつて、編地に伸縮性があるとはかぎらないのである。
といふか、はつきりいつて、ない。まつたくないわけではないけれど、棒針編みの「ゴム編み」のつもりでゐると悲しい思ひをすること請け合ひだ。
使用した糸はパピーのシェットランド。色は07と22。針は6/0号で編んだ。
アフガン針の6/0号くらゐでシェットランドていどの毛糸をくるくる編むのは實に楽しかつた。
結局、自分はくつ下くらゐのサイズのものをくるくる編むのが好きなのだ。棒針編みとかかぎ針編みとかアフガン編みに限らず、だ。
本では踵とつま先を半分は濃い色もう半分は薄い色で編んでゐたが、先に編んだベージュが主色の方は糸を一段ごとに入れ替へて編んだ。糸端の始末を厭ふたためだ。
考へてみたら、踵もつま先も脇はかがらないといけないので、糸端はあつてもよかつた。バカバカ。
しかし、編み終はつたあとかがるのがイヤだつたので、臙脂色が主色の方はつま先からアフガン編みの輪編みで編みはじめた。踵は増やし目の段に入つたときに減らし目の段の端の目を拾ひながら編んだ。
きれいにはできなかつたが、まあ、編み終はつたあととじ針の使用が減つたからよしとしたい。
つま先はかぎ針編みで編むことにして、そこから編み始めるといいかもしれない。
でもまあ、それを試してみることはないだらう。もうアフガン編みでくつ下は編まないと思ふからだ。
上でも書いたけど、伸縮性がなさすぎる。これも脱ぎ履きが實に大変。
でもかぎ針編みのくつ下以上に地厚で履くとふかふかする。当然暖かい。
まあ、おそらく、この冬、履くことだらう。
シェットランドつて昔ペレットつていふ糸だつたつけか……
今回はじめて使つたが、クイーンアニーのちよつと細くなつた感じが編みやすくてよかつた。気に入つたなあ。
この後、「着こなし上手のニットのふだん着」から大物を編み始めるのだが、それはまた別の話である。
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