9月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1693ページ
ナイス数:6ナイス
三銃士 中 (角川文庫)
ミラディーが登場すると俄然おもしろくなつてくる。今の感覚でいふと戀といふよりは駆け引き、なのだらうか、これもなかなかおもしろい。ゴロンの「アンジェリク」を読んだ時も「宮廷の戀愛つてわからんわー」と思つたので、近代フランスの貴族の戀愛つてのはさういふもんだつたのかも、と思はないでもない。上巻でも思つたしさう書いてあるけど、リシュリューが存外颯爽とした印象なのがおもしろい。
読了日:09月08日 著者:アレクサンドル・デュマ
モレスキン 人生を入れる61の使い方
他人の鞄の中身と手帳の中身を見るのはおもしろい。さういふ意味では読んでゐて楽しい本。イタリア語の勉強をしてゐる人のが参考になるなーと思つた。しかし、基本的に「時間をかける」ことが前提になつてゐるのがMoleskine初心者にはあひかはらず敷居が高いのではないか。あと、P123にある「編み物は、作ったものの大半が贈り物になるというのが素敵な趣味です。」といふのはどうだらう。精々「贈り物になりうる」ではないかな。自分で編んだものはほとんど贈り物になつたことはないよ。
読了日:09月09日 著者:堀 正岳,中牟田 洋子,高谷 宏記
全身翻訳家 (ちくま文庫)
フラヌーズ(フラヌールの女性型。逍遙する人とでもいふべきか)の才能はないと書く一方で、旅先でのエピソードのおもしろいこと。なるほど、作家の書くことは信じてはいけないのらしい。普段「他人のことば」で喋つてゐる(書いてゐる)翻訳家ならなほのこと。どこからどこまでがほんとなのー、と思ひつつ、一気に読み終はつた。
読了日:09月10日 著者:鴻巣 友季子
三銃士〈下〉 (岩波文庫)
ミレディー、おそろしい子。ミレディーの魅力に引かされて読み切つた感じ。あらためてリシュリューつて別になんにも悪いことしてないぢやん、と思つた。国王よりもダルタニャンの味方な気がする。最後、ボナシューさんは書いてあるとほりの余生を送つたんだらうとずつと思つてゐたが、今回読んで「……もしかしてそのまま闇に葬られた?」といふ気もしてきた。なぜだらう。いづれにしても、ミレディー、おそろしい子。
読了日:09月22日 著者:アレクサンドル・デュマ
睡眠の科学 (ブルーバックス)
Long Sleeperなのに毎日四時間、長くても五時間くらゐしか眠れない。もつと寝なければ、と思つてこの本を読んでみた。「ヒトは動物はなぜ眠るのか」といふ謎についてはまだわからないのだといふ。寝ないわけにはいかないし、寝ずにはゐられない。ほんたうにもつとちやんと寝なければ。睡眠は人生の無駄ではないのだから。
読了日:09月29日 著者:櫻井 武
2011年9月の読書メーターまとめ詳細
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