編まないつもりだつたのに
アフガン編みいろいろは、出版されると聞いたときから買ふつもりでゐたが、「まあ編まないだらうな」と思つてゐた。
これまでもアフガン編みは何度かやつてみて帽子とか完成されてはゐるけれど、どうにも時間がかかりすぎる。だからだらうか、ここ数年でいふと広瀬光治の出した本以外はこものしか掲載されてゐない。
や、こものが悪いつていふんぢやないよ。こものは大好きだ。だから「アフガン編みいろいろ」も買つたわけだし。
でも編む気にはならなかつた。
はずだつた。
ここのところ、疲れがたまつてるしな。多分、さういふことなのだらう。
ところが。
先日片付けをしてゐたら、半端なイェーガーマッチメイカーDKが出てきて、処分できなかつた。
マッチメイカーは4PlyもDKもたまらなく好きなのだ。自分の考へるところの「毛糸」を体現してゐるのがイェガーのマッチメイカーだからだ。微妙な毛羽立ち具合がとくにたまらない。
紺といふか濃い紫といふか、そんなやうな色が二玉、白が一玉ある。
そんなわけで、かのこ編みの指なし手袋を編んでみた。
アフガン編みの裏編みは、棒針にくらべて編みづらい気がしてゐた。そのためずつと避けてゐた。
たた&たた夫の編物入門に、「腱鞘炎になりにくい裏メリヤス編みの編み方」がある。この方法をアフガン編みにうまく適用できないんだな。まあ、もしかすると、クロバーのダブルフックアフガン針(黒い針)のせゐかもしれないけど。
さういふわけで、どうしても左手の人差し指を必要以上に動かして裏編みをすることになり、腱鞘炎の不安も大きくなる、と、かういふ寸法なのである。
あくまでもやつがれの場合は、だけど。
でもまあ、これくらゐならできるかな、と思つて編んでみたのだつた。
かのこ編みは編みすすむとだんだん模様がでてくるのが楽しい。
そんなわけで、なんだか編めてしまつた。
ちなみに裏編みはやつぱり人差し指を使ふ方法で編んだ。ちよつとつらかつた。
編めてしまつたが、どうしても地が厚くなつてしまつて、なあ。
手にはめるのはまちつと涼しくなつてからにしたい。
毛糸は紺色といふかの方は一玉まるまる手つかずのまま。
もう一玉と白はちよこつとあまつてゐるつて感じ。
帽子でも編むか? はたまたcowlか?
悩みはますます深くなるばかりなのだつた。
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