古きをたづねて新しきを知る
毛糸だま No.151(2011年秋号) にストレッチ編みの記事が掲載されてゐる。
これを読んで今を去ること六年前、ニットフェスティバルでストレッチ編みを教はつたことを思ひ出した。
針を出してきてやつてみやうかな、と思つたが、「毛糸だま」の通信販売に針のセットがあつたので、これを買ふことにした。
ニットフェスティバルではサイズCの針を入手したのみだつたからである。
針がやつてきて、早速編みはじめてみたのは「毛糸だま」に掲載されてゐるものではなく、ニットフェスティバルで覚えた編み方だ。
見るからに、「毛糸だま」に掲載されてゐる作品とはちがふ編地である。
糸はハマナカのポームニット。針は結局サイズCだ。
針に編みつけては鎖編み、編みつけては鎖編みのくり返し。ポームニットは撚りがそれほど強くないのか、針がひつかかると糸がばらけてしまつて編みづらい。
過去に、同じ編み方でエク・トリーのシャルムループとRegiaのSock Silk、リッチモアのハースローブで編んでゐるのだが、編地がわかりやすいといふ意味では、ポームニットは格段に編みやすい。
まあ、このあたりのtrade offがむづかしいやね。
ちなみに、この編地は結構地厚になるので、あまり太い糸は向かない気がする。ポームはちよつと太いかなあ。
ポームは二玉持つてゐるのだが、一玉編み終はつたところで二玉では足りないことが判明し、途中にこれまた一玉だけあつたポーム色綿をはさむことにした。
ところが。
なんか編み心地がちがふなあと思つて、よくよく見てみればこは如何に。
なななんと、ニットと色綿では撚つてる方向がちがふぢやあないか。
ニットは、まあ当然S撚りなのだが、色綿はZ撚りだつた。
うーん、そらあまあ、編み心地もちがふわけだよな。
ちなみにZ撚りの方が編みやすい気がする。
これが終はつたら、とりあへず「毛糸だま」に掲載されてゐる作品にも挑戦してみるつもり。
だが……
結構時間かかるんだよねえ、この編み方。
過去のストレッチ編みに関する記事はこちら。
« プラチナ萬年筆 本栖の惨状 | Main | 8月の読書メーター »
Comments