実際にやつてみた
アサヒヤ紙文具店に行つてきた。
何年も前から行きたいと思つてゐた。
久が原は知らない町ではない。
何度か行つたこともある。
ゆゑに、行かない理由はとくになかつた。
めんどくさい。
それ以外には。
ここのところ、読む本読む本「やれ」「とにかくやれ」「怖いと思つたらやれ」「めんどくさいと思つたらやれ」といふ内容ばかりだ。
「やらない方が後悔するぜ」とみんな云ふ。
さういふものかなあ、と思ひつつ、「そんぢやあやつてみるかなあ」といふわけで、ここのところほんとにわづかずつではあるが、これまでのばしのばしにしてきたことをやつてみたりしてゐるのだつた。
アサヒヤ紙文具店に行つたのも、そのひとつ。
久が原のライラック通りにあるセブンイレブンの隣の隣がアサヒヤ紙文具店である。
通りに面した壁もドアもガラス貼りで、店内の様子が窺へる。
木の香りがただよつてきてもをかしかない。そんな様子だ。
ドアのすぐそばにいくつものうすい引出しがあつて、おそらく紙がおさめられてゐるんだらうなと容易に想像がつく。これも木製。
ドアノブに「見学はおことはりです。用件をお伝へください」といふやうなメッセージがかけられてゐて、一瞬中に入るのをためらつた。
確認はしなかつたが、子連れまたは子供だけの客に対するメッセージだつたのかもしれない。
中に入つても、特に「なにか御用ですか」とは訊かれなかつたからだ。
店内はとても広い感じがした。
商品は、十分なスペースをとつて配置されてゐた。
それでも全部見やうと思つたら、時間がいくらあつても足りない。
そんな気がした。
おそらくインクかペンを試し書きするときに使ふのだらう机も広々としてゐた。
空調がきいてゐることはもちろんだけれども、なんとなくすずしい感じのする店内だつた。
満寿屋のMONOKAKIのB6横罫と、オリジナルノートであるQuill Noteを求めた。
MONOKAKIは、以前銀座c.o.u.でA5無地を購入したことがあつた。まちつとちいさくて罫線のあるものがほしかつたので、ちやうどよかつた。
Quill Noteも以前からほしいと思つてゐたノートだつた。満寿屋のクリーム紙を使つてゐるといふ。A6サイズといふのもいいし、5mm方眼といふのもいい。
表紙は麻のものを選択した。季節柄、どうしてもさうなつてしまつた。
今使つてゐるMOLESKINEのノートを使ひ終はつたら、Smythsonの手帳を使ふつもりだつた。
うーん、どうしやう。
Quill Noteにしやうかなあ。悩むなあ。
会計時に、ロゴ入りのJETSTREAMをいただいた。
うわー、なんだかうれしいぞ。
JETSTREAMは我が家で愛されてゐるボールペンなのだ。
ロゴは店頭の看板のと同じものかと思はれる。
店員の方のエプロンの胸元には、日本語のロゴが入つてゐて、これがまたステキだつた。
写真を撮らせてもらはうかとも思つたが、頼む勇気がなかつた。
Quill Noteにもこのロゴが入つてゐる。
写真を撮つたがボケてしまつたので、今度リヴェンジしやう。
そんなわけで、「実際にやつてみた」わけだが。
やつてみてよかつた。
「実際にやつてみ」ることについては、いろいろ考へることもあつた。
それはまた別の話である。
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