デフォルメの妙
誕生日におリカがやつてきた。
創立百十周年記念千葉女子高校オリジナルリカちやんである。
かはいいっっ。
しかし、いただいた時点ですでに冬服ではどうよといふくらゐには暑かつた。
夏服にしなくちや。
でも夏服はヴェスト着用で、それなりに暑さうである。
とくに節電の叫ばれる昨今、もつと涼しげな格好をさせてあげたい。
そんなわけで、久しぶりに棒針を手に取つたといふ寸法。
最初は、胴部分はゴム編みでスカート部分はかぎ針編みにするつもりだつたのだが、かぎ針でレース編みにすると、アンダースコートの類がほしくなる。
そんなわけで、スカートもそのまま単にメリヤス編みにして、裾にだけちよこつとかんたんなレース模様を入れてみた。
糸はエミーグランデハーブス。針は2.5mmかな。
久しぶりの棒針編みをしかもエミーグランデで、といふのはかなり無謀だつた気がする。
しかも、この色、なんだかおリカに似合はないのだ。
おリカとしたことが。
だいたいリカちやんにしてもジェニーにしても、なんでも似合ふものなのに。
でも糸がだいぶあまつてしまつたので、今度はかぎ針編みで帽子も編んでみた。まだ途中だけど、なんとなくこのサイズがいいやうな気がする。
先日、このおリカをくれた人から借りて「バービーと私」を読んだ。
中に、「人形のものだからといつて妥協しない」といふやうなことが書かれてゐた。
それはわかる。
それはわかるんだけど、おそらく当時のバービーとリカちやんはちよつとちがふ。
リカちやんは、何度も着せ替へさせて、ときにはポーズをとらせたりすることを前提としてゐる。
ゆゑに、着せる服にもある程度のたるみ・ゆるみが必要だ。
「バービーと私」には、人形なのでさうしたゆとりは必要ない、といふやうなことが書いてあつた。
そのたるみ・ゆとりの必要な部分が、リカちやんの服にデフォルメする余裕をあたへてゐる。
そんな気がする。
たとへばスーパードルフィーは、あのサイズだとデフォルメをするとふざけてゐるやうに見える場合がある。デフォルメのきかない、極力人間の着てゐるものに近い形で作る必要のある比率でできてゐると思ふ。
でもリカちやんやジェニーはちがふ。
もちろん、「人形の服だから」といふ妥協はしない。
でも、思い切つた省略をした方が、かへつてかはいくすてきに見えたりする。
人間の服どほりに作るよりも、その方が人形にうつる。
そんな気がする。
えらそーなことを云へるほど腕に覚えがあるわけぢやないんだがね。
しかし、このおリカに似合ふ色を探さないとなー。
何色が似合ふのか知らん。
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おお!涼しそうな服になってよかったね!>リカちゃん。
靴まで変えてもらって……。
Posted by: Riko | Tuesday, 05 July 2011 08:20