『マインドマップ英語勉強法』読了
マインドマップを知つたのはかなり以前のことだ。
多分、分厚いハードカヴァーの本が出る二、三年前のことだと思ふ。
書店で関連書籍を見つけて、あたらしもの好きの血が騒いだんだな、おそらく。
その後も何度かかいてみやうとしたし、職場でもマインドマップをかけるといふアプリケーションを折にふれて使ふこともあるけれど、進んで使つてみやうといふ氣にはならない。
まちがへても消せないから。
一番の理由はそれだらう。
マインドマップは、多色使ひを前提にしてゐる。
すなはち、書き損じを消すのは、かなり困難だといふことだ。
最近はフリクションなど、消しやすいボールペンも出まはつてゐる。
使ひ心地が氣に入ればいいけれど、世の中さうさううまくいくとはかぎらない。
色鉛筆にも昔なつかしクーピーとかあるけど、これでまた同じこと。
まあ、修正液を使へばいいぢやん、といふ話もあるけれどね。
これに加へて、絵を入れねばならないといふのも取りつきづらい理由のひとつだ。
描ける人はいいんだらうけど、さうでない人間にはハードル高い上に時間がかかる。
思ふにマインドマップを続けられるかどうかはこの「絵が描けるかどうか」にかなり左右されるのぢやあるまいか。
「失敗をおそれずに書け」といふ話もあるけれど、かういふのつて性格だからなあ。
あと、「A 4以上の紙を使ふ」といふのも個人的にはむずかしい。職場でならなんとかなるけれど、基本的には小さいノートが好きなんだよね。常にA4ノートの入るかばんを持ち歩いてゐるわけでもない。
無論、小さなノートに黒一色で絵を入れずにマインドマップをかくこともあるやうだけどね。
といふわけで、自分向きではないとは思ひつつ、この週末は三枚ほどマインドマップをかいてみた。『マインドマップ英語勉強法』といふ本を読んだからだ。
ここのところ読んだ本にはある共通点がある。
それは、「とにかくやつてみろ」といふことだ。
恐れを感じるもの、なにかと理屈をつけてあとまはしにしがちなことを、率先してやつてみろ。
さう書いてある本ばかりたてつづけに読んだ。
根が天の邪鬼なので、さういはれるとますますやる氣がそがれるのだが、どうやらさういふ風に抵抗を感じることほどやつてみろ、と、みな一様にさう云つてゐる。
まあぢやあやつてみるかと、やつてみたのだ。
『マインドマップ英語勉強法』には、マインドマップのかきかたについても詳しく載つてゐる。
でもなあ、最初にかくマインドマップが、「最悪な英語の使ひ手」つて、どうなの? しかもその次は「最高の英語の使ひ手」だといふ。
かいたけどさ。
多分、具体的にイメージしやすいものを、と思つたんだろうけど、「英語を使ふときは最悪だけど、日本語のときはさうでもない人」つて、想像できる? 英語の使ひ手として最悪な人は、母国語の使ひ手としても最悪なんぢやないかなあ。
そんなわけで、ひつかかる点もないわけぢやないが、使へる点は取り入れていくつもりだ。
とりあへず、語彙とか文法の強化とかをためしてみるつもり。
あと洋書読み。
できたら、ね。
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