「大人かわい」くないスクラップブッキングを目指す
世の中には「大人かはいい」といふカテゴリがある。
しかとした定義は知らねども、おそらくは「大人が持つに足るものでかはいさを兼ね備へたもの」に対して使ふ形容だと思はれる。
いくつかさうした「大人かはいい」と呼ばれるものを見てみたが、どうも「どこが「大人」なの?」と首をかしげるものばかりだ。
最近ではスクラップブッキングがその筆頭かもしれない。
多分、やつがれはスクラップブッキングが好きだ。
まだはじめたばかりだが、なんとなく好きな感じがする。
だが、巷にあふれるスクラップブッキングに関する書籍には正直辟易してゐる。
いづれも「かはいさ」を前面に押し出してゐるからだ。
スクラップブッキングつて、さういふのばつかりぢやないだらう?
確かに、本に掲載されてゐる作品は、いづれもすばらしいものばかりだ。
だが、とにかく「過剰」なのである。
なにかがちがふのである。
すくなくともやつがれにとつては。
ぢやあ自分の考へるスクラップブッキングとはなにか、と考へると、よくわからない。
そんなわけで、「とりあへず貼り付けてみる」を開始してみることにした。
TRAVELER'S notebook用リフィル クラフト紙のノートに、これまではほぼ日手帳の写真入れに入れてゐた芝居や拝観時の半券をはりつける。
それだけである。
それだけだとちよつとつまらないので、拝観した日とか芝居の感想とかをちよつと書き込んでみる。
今のところ、それだけなんだが、まあ、そのうちもつと decorative になるのかもしれないし、ならないのかもしれない。
考へてみたら、レースのモチーフとか、作つてはみたもののどうしたらいいのかわかんないものとかも貼り付けてみるといいのかもな。
でもさうしたら、自分の目指さない「かはいい」系のスクラップブックになつてしまふだらうか。
むむむ。
ま、人生、trial & error だよ。
なっ!
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