かばんほしい病
ここのところ糸や羊毛の購入を抑へてゐる反動だらうか。
必要ないのにかばんがほしくてならない。
実は、もうかばんは不要といふくらゐたくさんある。
そもそも、一度にひとつ、せいぜいふたつ持てればいい方である。
ふたつ、とか書いたけど、実際には風呂敷やあづま袋を持つてゐたりするので、どう考へてもひとつあれば足りる。
もちろん、時と場合によつて持ち替へる必要もあらうから、ひとつだけあればいいといふものでもないが、それにしたつて、精々五つあればどうにかなるんぢやあるまいか。
かつてマラカニアン宮殿には三千足の靴があつたといふ。
いらないだらう? 履きつぶすことを考へたつて、三千足は過剰だ。
これを他山の石として、これ以上余分なかばんは増やさないことにする。
それが人の道だらう。分を弁へた行動だらう。
と、書いてゐるそばから、「いいんぢやない、かばんのひとつくらゐ」といふ悪魔のささやきが聞こえてくる。
ちなみに今ほしいなあと思つてゐるのはル・ボナーのコンフェティ。単色のがいいなあと思つてゐる。
でも荷物多いからなあ。これぢやあおさまらないよなあ。
と、いふのが買はない理由になつてゐる。
でも、実際に使つてゐるやうすなんかを見ると、ねえ……。
や、買はないよ。買ひませんとも。
……いまのところはね。
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