« 今月の芝居 新橋演舞場昼の部 | Main | 今月の芝居 新橋演舞場 夜の部 »

Wednesday, 29 June 2011

今月の芝居 コクーン歌舞伎 盟三五大切

六月二十二日の昼の部を見てきた。
座席は二階のBL。下手の袖である。舞台の下手側半分くらゐはほぼ見えないし、本来花道のあるあたりもまつたく見えない。
さういふ不自由な席だつた。

結論から云ふと、「なんでめでたしめでたしぢやいけないの?」だ。
薩摩源五兵衛実ハ不破和右衛門は、無事義士に加はることを許される。
めでたしめでたし。
それのどこがいけない?

つぶやきもしたが、南北の、江戸歌舞伎の真髄は「おもしろいことおもしろいこと」だ。
それを悲劇に貶めるなんて、冗談はよしてくれよ、である。

シンとなる三人はとてもよかつたんだけれどもね。
幕開き直後、三五郎のセリフが勘太郎とは思へぬほど緩急に欠けて退屈で、菊之助の小万とまつたく息があつてをらず、ものすごく不安になつたけれど、多分「ん?」と思つたのはその部分くらゐだつたと思ふ。
菊之助は、貫禄があつてよかつた。
橋之助もいつにないよさがあつた。惜しむらくは二月に同じ役を片岡仁左衛門で見てゐたことか。特にセリフに関して云ふと、松嶋屋と成駒屋では比ぶべくもない。

笹野高史はいつも「これでなくては」といふ役で出てくると思ふのだが、今回はまつたくさういふ感じがなくて残念。
八右衛門役の国生は、たれがこれでOKを出したのだらう。本人はいろいろやる気はあるのかもしれないが、全体的に子役めいた部分が残つてゐて興醒めだつた。年齢的にいつても、コクーン歌舞伎といふことを考へても、子役から脱却した方がよかつたのにと思ふ。

コクーン歌舞伎は、スーパー歌舞伎と同じや右なもので、「歌舞伎」と名乗りつつも「歌舞伎」ではないのかもしない。
そんな気のする秋のゆふぐれ。

|

« 今月の芝居 新橋演舞場昼の部 | Main | 今月の芝居 新橋演舞場 夜の部 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 今月の芝居 コクーン歌舞伎 盟三五大切:

« 今月の芝居 新橋演舞場昼の部 | Main | 今月の芝居 新橋演舞場 夜の部 »