ちよこちよこ作る
すでに旧聞に属するにもほどがある話だが、はじめて日本ホビーショーに行つてきた。
企業にとつては新商品披露の場なんだなー、と思つた。
そんなわけで、タティングレースの新刊もここで買ひ求めた。
まづは「これならわかるタティングレースの本」。著者がその場にゐて、サインもしてもらへた。
この本に使はれてゐるのはエミーグランデのみ。まあ、ハープとかいろいろないわけではないが、エミーグランデだけ。いつそ潔い。
だが、手元にエミーグランデがあるわけではないので、シャトルに巻いてあつたLisbeth #40で作つたのがハートのモチーフ。
本ではこれをいくつかつないでドイリーにしてゐた。
なるほど、太い糸で作つた方が可愛いかも? そんな気もしないでもない。
藤重すみといへば、ちよこつとした花とか虫とか小動物がトレードマークな気がしてゐたが、この本にはさうしたものはそんなにないやうな気がする。花はいくつかあるかな。
今年の流行(と職場で聞いた)細長いマフラーのやうな作品もある。でも、エミーグランデであのサイズだからなあ。金票40番とかで作つたら細すぎてお話にならないかもしれない。
「はじめてのタティングレース」も買つた。
作つたのは、マルシェバッグ。
本ではダルマの紫野を使ふやう書いてあるが、これもまたシャトルに巻いてあつた糸で作つてしまつた。本ではマルシェバッグらしい生成りや茶色で作つてあつて、そちらの方が断然可愛い気がする。
しかし……これ、作つたはいいけど、なににするんだ?
糸も買つた。ダルマの紫野と葵も思はず買つてしまつたが、それはまた別の機会に。
大黒絲業で売られてゐたシルクレース糸をさんざん悩んで買つてきた。悩んだのはどの色にするかで、買ふこと自体は躊躇しなかつた。
ほとんど黒のやうな焦げ茶色に、深緑色のビーズをあはせてみた。ビーズは去年の暮れに京都の貴和で買つたトーホーのスリーカットビーズCR508。
綿の糸と比べたら扱ひづらいかもしれないが、絹穴糸に比べたらとても結びやすい。特に、リングなどで糸を引くときのなめらかさにはうつとりしてしまつた。
スティッチも心持ちきれいな感じがする。
この糸の問題は、周囲に販売してゐる店がない、といふことか。
すこし前まではとりつかれたやうにかぎ針編みばかりしてゐたが、今はタティングレースにうつつてゐるかも。家にあるレース糸が減らないんだよね……なんとかしたい。
なんとかしたいのはレース糸ばかりでもないのだが。
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