「The Society of Mind」を読む その三
第三章は葛藤と妥協。conflictは葛藤といふよりは対立か。
もつと早くにつみきの話にうつつておくべきだつたんだな。
第一章にこどもがつみきを積む話がでてくる。「つみきを積む(Builder)」にはつみきを探したりつみきをつかんだりつみきをすでに積んであるつみきの上に乗せたりする動作が必要である。
第二章では、これを人工知能にさせやうとしたといふ話が出てくる。カメラやアームのやうなものといつたハードを用意したり、それぞれを動かすプログラムを組んだり、そしてプログラム同士を連携させるプログラムをさらに書いたり、といふ話。
第三章では、こどもはつみきを積むと同時に、積んだものを壊す(Wrecker)のも好きだよね、といふところからはじまる。壊すにはまづ積まないといけない。そこでつみきを積み始めるんだが、つみきを積む方はもつと高く積みたいといふ欲求があるのに対し、壊す方はもうこれくらゐの高さでいいと思ふ、そこに対立が生まれる。
つみきを積むのも壊すのも「つみきで遊ぶ」といふ行為にぶらさがるもので、「つみきで遊ぶ」は「遊ぶ」にぶらさがる。「つみきで遊ぶ」と同列には「人形で遊ぶ」や「動物と遊ぶ」がある。また「遊ぶ」と同列には「食べる」や「眠る」がある。
「遊ぶ」とは無関係に「食べ」たり「眠」つたりしたい、といふ欲求が生じる。
たとへば「遊ぶ」と「食べる」が対立した場合、対立状態が長引くと「遊」びたいとか「食べ」たいといふ欲求はしだいに弱まり、ほかの行為に対する欲求が強くなる。
……さうかなあ。
まあしかし、本にはさう書いてある。
で、すでに書いたとほり、なにかをしたいとかなにかをするつてのは階層構造になつてゐる。「遊ぶ」の下に「つみきで遊ぶ」「人形で遊ぶ」「動物と遊ぶ」などがぶらさがつてゐて、「つみきで遊ぶ」の下には「つみきを積む」「つんだ積み木を壊す」があつて、さらにその下には……といふ具合。
ただし、さうした階層構造はつねに上から下へといふ風にはなつてなくて、たとへば手前のつみきの向かふにあるつみきを確認するには、手前のつみきを「動か」して「見る」必要があるが、「動かす」には途中に障害物がないことを「見」て確認する必要がある。つまり「動かす」と「見る」は同時に互ひを必要としてゐる。
うーん、だんだんうまくまとめられなくなつてるなあ。書いてあることをぱらぱらと書くだけになつてゐる。
この先、理解できなくて戻つてくることになりさう。
ま、それもすでに折り込み済みではあるのだが。
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