おじさん向け?
理想のカバンはいろいろあるし、お気に入りも何点かある。
でも、「どこかに完璧なカバンがあるかもしれない」といふ思ひは捨てきれないのらしい。
ル・ボナーのパパスは、今年のヨーロッパ旅行のやうすをweblogで拝見してゐるうちに、ひどくほしくなつてきたもの。
明るいライム・グリーン(或はアップル・グリーン)のショルダーバッグが、とてもまぶしくすてきに見えた。
それで、ちよつとweb検索なんぞをして見たら、文房具界隈、特に萬年筆界隈(さらには関西地方)で大変人気の高いカバンなのらしいことを知つた。
いいなあ、革のショルダーバッグ。
と、思ひつづけて幾星霜。
といふほど長くはないか。
しかも、当初はもつと入手に時間がかかると思つてゐたから、案外早く手に入つたといふべきかもしれない。
入手に時間がかかると思つた理由は、実物を見てから買ひたかつたからである。
実物を見るには、萬年筆界隈の人と知り合ひになるか、はたまたル・ボナー本店に行くしかなからう、と、思つてゐた。
それはー……時間かかるよなあ。
ところが、c.o.u.でも取り扱つてゐることがあるといふ。
十月に一度c.o.u.を訪れたら、十一月の半ばくらゐにまた入荷すると親切に教へてくれた。しかも、その時お店番をしてゐた方が実際に使用してゐるパパスを見せてくれて、いろいろと説明までしてくれた。
これは買はねば。
この時教へてもらつたc.o.u.のwebサイトを日々確認しつつ、入荷したことを知つて木曜日の夜に勇んでいくと、ほしいと思つてゐた茶色のカバンは店舗からちよいと離れた事務所にあつて、明日なら、と云はれた。金曜日はちよつと、といふことで、土曜日に取りに伺ふことにして、やつと巡りあへた、といふわけ。
この時も大変丁寧にいろいろと教へてくだすつたので、ちよつとメモ書き程度に書いておきたい。
・余分なクリームや雨よけスプレーは使はないこと
既に十分オイルがしみ込ませてあるので、これ以上手をかけるとかへつて負担になるといふ。
・雨染みが気になる場合はかたく絞つたタオルで全体を拭き乾燥させること
気にならないならやらなくてもいいとのこと。
・湿気と摩擦が合はさると色うつりすることがある
・しばらく使はない時は光のあたらないところに保管すること。しまふ前にほこりを払ふこと
ほこりと湿気が合はさるとカビが生える原因になる。
シボのある、表情のある革なんだけど、お店の人のパパスはシボがなくなつてゐて、磨き上げたやうにつやつやになつてゐた。楽しみだなー。
実はこれ、家族に使つてもらふつもりである。
でも、時々は使はせてもらはうつと。
ちよつと年配の男の人向けといふことらしいが、そんなことないと思ふなー。いい感じのカバンである。早く使つてみたいよ。
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