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Sunday, 24 October 2010

月の神

太陽神は男で月の神は女。んで兄妹。
といふのが、よくある設定(?)な気がするが。
本邦では逆。

といふわけかどうかはわからないが、なんとなく月の神は男なんぢやないか、或は月の前半と後半で男女入れ替はるんちやふか、といふ気がしないでもない。

もとい。
やつてきました。
Pen and Messageオリジナル萬年筆、Seleneが。

Webサイトで見てゐて気になつてゐたのだが、AuroraのLunaを店頭で見たところ、白い部分が黒い部分に負けてゐて、灰色がかつて見えたのも気になつてゐた。Seleneは写真で見たところ、大丈夫さうだけど。

といふわけで、五月末に松竹座へ行つたをりに、友人と神戸旅行をすることになつて、元町のPen and Messageにお邪魔して実物を拝見してきた。
帰宅後、予約をして、それから四ヶ月半くらゐか。

こんな箱に入つてやつてきた。

Selene: Pen and Message Original

元になる萬年筆はイタリアはマーレン社のものといふことである。
外箱をとるとこんな感じ。

Selene: Pen and Message Original

ちよつと渋めの宝石箱かオルゴールかといつた箱を開けると、そこに月の神が鎮座ましましてゐる。

Selene: Pen and Message Original

中字にしたのは、試し書きをさせてもらつたときに、これくらゐがちやうどいいかと思つたからだ。細字は細字好きの自分から見ても細すぎる気がしたし、普段使つてるのがそれくらゐの細さのペンばかりだつたから、といふのもある。
実は、普段使つてるペンと同じくらゐの太さの字の書けるペンの方が使用率は高くなるんだけどね。でも、その時は中字でも普段使つてゐる細字とさう変はらない気がしたのだつた。

といふわけで、実際に書いてみたら予想してゐたよりちよつと太いかな、といふ気がしたが、字を縦書きにしてみたらとてもしつくり来た。横書きよりも縦書き。そんな気がする。といふか、まあ、縦書きの方が好きなんだな。

Selene: Pen and Message Original

Seleneは白い部分がアイヴォリーといふか、クリーム色がかつてゐて、ゆゑに黒い部分に負けてゐない。黒い糸に白いビーズをとほすとビーズが灰色に見えるやうになつてしまふが、クリーム色や象牙色のビーズをとほせば白く見えるやうになる。これも、Seleneを買はうと決めた要因のひとつ。
金具の部分が銀色といふのも月らしくていい。見てゐるだけでうつとり。
まあ、写真はブレてゐて、アレだが……。

Memo Tools

ル・ボナーのピッコロに入れる予定のメモ用品。
どうしやうか迷つたが、カンダミサコ作の専用ペンシースも買つてしまつた。カンダミサコの作品を買ふのははじめて。ちよつとしたところに工夫があつたりして、ぐつときてしまつた。

うーん、なぜだらう、よく使用する萬年筆はいづれも旧枢軸国のものばかりだ。写真左は中屋万年筆のピッコロ十角軸をおさめたペンケース。普段はこれとモンブランの146、ペリカンのスーベレーン各種、LAMYのサファリ、デルタのドルチェ・ヴィータ。これに最近はPILOTのELABOが加はる。

イギリスとかフランスのペンも持つてゐるが、今は洗はれて出番を待つのみ、といつた感じだ。

なんとなく、意識的にさうしてゐる気もしないではないが、しかし、書きやすければ、あるいは好みに合へば、どこの製品だらうとこだはりなく使ひつづけるものかと思ふ。

なんとなく、こんなところにも同盟を組んだ同士の類似点が潜んでゐるのかもしれない、と思ふ秋のゆふぐれ。

Saturday, 23 October 2010

鹿革の手帳

はじめて買つた年は大変便利に使つたQUO VADISのExecutive Note。
その年末に仕事が変はつたらチト使ひづらくなつてその後買つたことはなかつた。
来年用も買はないつもりだつたが……。

やられたよ、中川政七商店に。
平城遷都1300年企画の一らしい。

Buck skin cover for Quo Vadis Exective

これが箱。
むきあつた鹿がいい感じだ。

Buck skin cover for Quo Vadis Exective

色は古代紫。これは遊中川限定なのらしい。
ほかにもベージュがかつた落ち着いた白、売り切れだつた微妙な色合ひのうつくしい空色、新店舗限定の黒、チョコのやうな焦茶、朱色がかつた赤、きれいなピンク、金茶と呼ばれる茶色があつた。

革は藤岡勇吉本店のもの、内装の麻が中川政七商店のものとのことである。

とにかく鹿革の手触りにknock out。
しつとりなめらかな外装に、さつぱりさはやかな内装の手触りがまたたまらん。

Buck skin for Quo Vadis Exective

しかしなあ……。来年の手帳はもう超「整理手帳」に決めてあるのに。
どうしやうかなあ。
まあ、分度器ドットコムの正方形ツバメノートもあるし、それと一緒に使はうかなあ。

触れてゐると、とにかく早く使ひはじめたくなる。
いかんなあ……。

Friday, 01 October 2010

9月の読書メーター


読んだ本の数:3冊
読んだページ数:840ページ

老子 (岩波文庫)老子 (岩波文庫)
はじめて「小国寡民」を知つた時、それは自分が学んでゐることはすべて無駄といふことか、と思つた。学べば学ぶほど、「小国寡民」の方がいい気がしてくる。しかし、さうなのか。「小国寡民」であれば、コーランを燃やすなどといふ蛮挙に出ることはなくなるのか。さうは思ひたくないが、今は思はざるを得ない。
読了日:09月10日 著者:老子
モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方
かういふ「指南書」を買つてノートなりなんなりを使ひこなせるやうになる人つてどれくらゐゐるんだらう。GTDをノートの使ひ方にもあてはめてみた部分はおもしろいが、肝心のGTDの説明のところで、「受信箱(INBOX)」と「アクション・リスト」の関係がわかりづらい。あと、「スケッチが下手」と「ラフなスケッチ」はちがふものだと思ふなあ。HowTo本好きにはおすすめ。
読了日:09月18日 著者:堀 正岳,中牟田 洋子
ほぼ日手帳 公式ガイドブック 2011 いっしょにいて、たのしい手帳と。ほぼ日手帳 公式ガイドブック 2011 いっしょにいて、たのしい手帳と。
やつぱり絵が描けるつて羨ましいなあ。自分のほぼ日手帳はみつしり字ばかりだ。それにしても、みんなほぼ日手帳で足りるんだらうか。全然足りないので別の手帳なりノートなりにあれこれ書き込んで、ほぼ日手帳には一日のまとめを書くやうな状態なんだが。それでも来年もまた使ふけどね。
読了日:09月24日 著者:

読書メーター

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