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Tuesday, 03 August 2010

ちいさきものはうつくしきかな

ル・ボナーのピッコロが気になつてゐる。
本棚に並んでゐたらブックカヴァかと見紛ふ佇まひもたまらない。

「たくさん入つて」「軽い」鞄が好きだと書いたばかりだといふのに、實はちいさい鞄も好きだ。
いはゆるセカンドバッグのやうなのも好きで、中学生くらゐのころだつたか、五百円均一のワゴンから気に入つたのを探し出してきて使つてゐた記憶がある。
セカンドバッグといふよりは、クラッチバッグ、だつたかもしれない。

ところでこのセカンドバッグといふのがどうも人気がないといふ。
それも、使ふ男の人に、ではなく、使つてる男の人を見る女の人に、といふのがまた不思議な話だ。
どうやら、「集団見合ひ」のやうな席にセカンドバッグ持参で行くと、即「対象外」の烙印を押されてしまふといふほどだといふ。
なにがいけないのかよくわからない。きちんとした理由のないのがまた不可思議だ。
なんでも「流行してゐないものを身につけるのがイヤ」といふ話なのだが、それつてどうなのよ……
財布や名刺入れや鍵などでスーツのポケットをふくらませてゐるよりは、セカンドバッグを持つてゐる方がずつといいと思ふがなあ。

といふわけで。ポーチだのポシェットだのといふのは、女の人のものだと思つてゐた。
女の人の服には、男の人のスーツのやうに内ポケットなどほとんどないし、そもそもポケット自体がない場合が多い。さういや楽隊にゐたころは、やつがれの隣でオーボエを吹いてた女の人は演奏会用のスカートを自分で縫つて(それともお母さまに縫つてもらつたんだつたかもしれない)、ポケットをつけたと云つてゐた。そこにチューナだのリードケースを入れて舞台に乗つてゐた。
男の人なら正装でもポケットに困ることはない。
現に男の人用の鞄といふのは、財布だの定期入れだのさつと出して使ひたいものはポケットに入つてゐるといふ前提で作られてゐるものが結構ある。

だが、ピッコロを見るかぎり、どうやら男の人もちいさな鞄を必要としてゐるのらしい。
たとへば、スーツのポケットが重くなりすぎるのがイヤだ、とか。
或はおおきなスーツケースやブリーフケースの中を整理するのにちよつとした入れ物がほしい、とか。
休みの日に出かける時に、手ぶらででかけたいけど、でも休日の服装にはそれほどポケットもないし、さて、とか。

さういふときのためのセカンドバッグなんだらうと思ふんだがなあ。
セカンドバッグは復権しないのか。しないのかもしれないなあ。

ただ。
セカンドバッグにも欠点があつて、それは、案外取り落としやすいといふことだ。
……それはやつがれだけだらうか。
中学生くらゐのころ使つてゐたと書いたけれども、結構取り落とすことがあつた。
やはり鞄には持ち手がほしい。

といふわけで、ピッコロなのである。
うつくしいものがきらいな人がゐて? なのである。

これだつたら財布にBANEロ、たたんだ手ぬぐひにちよつとしたメモ帳とペンシースを入れて使へるよなあ。
あ、社員証を入れておくのもいいかもしれない。社員証はファスナーのついたところに入れること、といふ社則ともいへない規則があるのだが、これだつたらいいかも。しかもこれに入れておいてバッグインバッグに使へば、鞄をかへても社員証を忘れることはほぼない。
いいぢやんいいぢやん。

他所でも似たやうなポーチを作つてゐるけれど、仕切りが少ないといふのがこのサイズでは重要な気がしてゐる。

うーん、できれば実物を見たいなあ。
六甲アイランドに行くしかないか。むむむ。

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