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Saturday, 22 November 2008

かな入力ものの哀しみ あるいはポメラと一緒

といふわけで、ポメラを買つてしまつた。
どうしやうかだいぶ悩んだのだが、webを見てゐるとあちらこちらで売り切れてゐるやうだし、しかも次回入荷が来年の一月なんてな表示も見かけるし、だつたら買へるうちにといふことで、ちよいとお高かつたが、買つてしまつた。ポイントを使へたから、それでもだいぶ安く手に入つた。

これもポメラで打つてゐる。漢字変換にはATOK、入力はかな入力で。
おそらく、かな入力に関する情報はあまり出回らないだらうと思ふので、書いておくことにしたい。

まづは、電源を入れるたびに入力設定がローマ字入力にもどつてしまふのがかなり痛い。
取扱説明書も読んだし、メニューの中を見てみたりもしたけれど、どうやら電源投入直後からかな入力できるやうに設定することはできないやうだ。

それつて……かな入力するなつてこと?
キートップにはかな文字も刻印されてゐるのに?
解せん。

ちなみにかな入力モードにするには、キーボードにある「カタカナひらがなローマ字」キーを押す。このキーでローマ字入力モードとかな入力モードが切り替はる。

すでにキーピッチやキーストロークに関してはあちらこちらに情報が出てゐることと思ふ。
アルファベットキーは大きいのだが、上段にある数字のキーが縦に小さくなつてゐる。すなはちかな入力の場合は「ぬ」とか「ふ」とか、もつと使ふ「あ」とか「う」とかが打ちにくい。

また、右のシフトキーも小さく、しかもエンターキーの真下にあるので、「っ」を打たうとしてエンターキーを押してしまふといふこともしばしばである。これも、おそらくローマ字入力をする場合にはそんなに気にならない点だらうが、かな入力では致命的だ。

つまり、かな入力は可能ではあるが、おまけあるいはお情けていどの機能であり、もつといふと、対象とするユーザはみなローマ字入力をするといふ前提でポメラは作られてゐる、といふことだらう。

うーん、ファンクションキーをつけるくらゐなら、数字キーをもつと大きくしてほしかつたなあ。右のシフトキーはもうこれ以上どうしやうもない気がするけど。

と、まあ、かな入力ものの愚痴はこれくらゐにして。

それ以外の点では、ポメラはとてもよいと思ふ。
まづ、テキスト入力しかできないといふところが実にいい。

やつがれはDOSモバことモバイルギアを愛用してゐた。
十分な大きさのキーボードのせゐでなりは大きかつたが、軽くて持ち運びに便利だつた。NEC仕様なので、漢字変換はちよつとアレだつたけれど、そこらへんはDOS化するなりなんなり、解決策はあつた。
さらに、パソコン通信ではあつたけれども、通信はできたし、メールの送受信もできた。旅先持つていつて、電車の中なんかで実況メールを打つたりしたこともなつかしい。

ポメラも、それくらゐのことはできてもいいんぢやないか。
そんな気もする。
webサイトの閲覧まではいかなくても、せめてメールのやりとりくらゐはできてもいいんぢやないか、とか。

しかし、テキストしか打てないから、テキスト打ちに専念することもできる。
辞書がないぢやないかといふ向きもあるが、たとへば外出先でなにか打つといふ時、たいていは携帯電話を持つてゐるだらう。わからない単語は、携帯電話で調べればいい。幸ひやつがれはPHSを持つてゐて、最初から辞書が入つてゐるので、それを利用することもできる。かういふ場合はこれまたたいていの場合知りたいことを調べたらすぐにテキスト打ちに戻るだらう。

まあまださほどポメラを使ひこんでゐるわけではないので、なんともいへないが、ちよつと取り出して打つのが楽しくてしかたがない。
ひきこもり願望が強くて出不精なこのやつがれが、どこかに出かけてポメラを使つてみたいと思ふほどである。

そんなわけで、今のところ八千文字の上限もとくに問題ではない。早速microSDも導入したので、ファイル数を気にする必要もないし。MacBookでもUSB接続すると外部ストーレッジとして認識してくれるし。
ポメラでは清書はしない予定なので、こんなもので十分なんぢやないかな。

ちなみにやつがれのポメラはトワイライトオレンジ。オレンジ色のにくい奴だよ。

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