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Sunday, 30 March 2008

青いインキ

今更だが、色彩雫である。

現在のところ、三色使用してゐる。
露草、紺碧、月夜である。

最初に購入したのが露草であつた。
このインキ、自分にしてはこれまでにないほどの勢ひで使用してゐる。
インキは一年くらゐで使ひきつた方がいいといふ話を聞くが(人によつては一年半といふ話もある)、これまでボトルインキを購入しては、「……これを一年で使ひきるのかー」と半ばムリと思ひつつ使つてきた。
露草は、一年で使ひきるかもしれない。
いや、一年もたない可能性もある。
そのくらゐ、しよつ中インキを補充してゐる。

一緒に購入した長刀研のプロフィットに入れて使つてゐたら、三日ほどでインキがなくなつてしまつた。太字のせゐもあるが、えうは気に入つて使ひまくつてしまつたから、といふのもある。
普段、プリンタで印刷した紙の上に文字を書き込むことが多い。カラープリンタを使つてゐる場合、ロイヤルブルーやブルーブラックは印刷された文字の色に沈んでしまひがちである。ブルーブラックはいはば地味すぎるからで、ロイヤルブルーはおそらく紫の入つてゐるためだと思はれる。カラープリンタから出てくる青は多分にマゼンタがかつてゐるのだらう。
露草は、紫味のほとんどない青らしい青である。そのためか、印字された文字の中にまぎれたりしない。いい色である。

といふわけで、その後購入したパイロットのカスタム74にも入れて使つてゐる。こちらは細字。それでもやつぱりかなりの勢ひでインキの補充をしてゐる。

その次に購入したのは紺碧で、これはペリカンのトラディショナルデモンストレータは極細に入れて使用してゐる。これもプリンタ用紙に書き込むのに使用してゐる。露草ではこちらで気づいた点について書き込み、紺碧では他の人と話して合意したことを書き込んだり、元々露草で書いたものに丸をしたりまたは横線をひいて削除したりするのに使用してゐる。
もともとターコイズブルー系が好き、といふよりは、ターコイズグリーン系が好きなので、この色も気に入つてゐる。

月夜はつい最近購入した。
長いことフォルカンがほしいなあと思つてゐて、カスタム742と743とどちらがいいかなあと悩んだ末、結局742を購入したものの、入れるインキが決まらなくてな。
インキの濃淡がおもしろいもの、といふのが候補だつた。
意外と黒いインキを持つてゐないので、最初は黒にしやうかと思つてゐたのだが、黒はあまり濃淡のない方がありがたい。
それでは灰色、とも思つたが、どうも周囲には「これ」といつた灰色のインキがない。上京するなりなんなりすればいいのかもしれないが、なかなかさういふ時間も取れなくて、な。
緑と青はだいぶいろいろ使用してゐるし……といふわけで、気がついたら月夜を入れてゐた、といふ寸法。

フォルカンは細字のわりにはインキの濃淡がでておもしろい。
春から手帳に書き込む際に使用するつもり。

全然ちがふ話だが、セーラー万年筆のマンハッタナーズは普及版(廉価版?)を購入してしまつた。昔なつかしキャンディに似てゐたからだ。キャンディもセーラー万年筆のペンだつた。
絵柄もいろいろあつて、秋めいた感じのイラストのついたものと迷つたが、結局猫勢揃ひのものにした。
これもターコイズブルー系のインキを買つてしまつた。細くて、使い勝手はよささう。

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