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Tuesday, 30 January 2007

話が通じない

先日喫茶店に立ち寄つた話を書いた。

この時、隣の卓子に三人の老人が座つてゐた。
老人といつてもまだまだ現役らしく、三人とも背広姿だつた。
多少きこしめしてゐたのだらう、話はこれまでの海外旅行体験だつた。
「エジプトはよかつた」とか「上海は行く度にかはつてゐる」とか「イタリア旅行中に連れが乳液をかけられて」とか。エジプトがよかつたのは、滞在したホテルもよかつたが、スークで値切るのが楽しかつたといふから兵である。
まあ、それでもボラれてゐなかつたとはいへないがね。

そのうち話はタイに行つた時の話になつて、「モームの滞在したホテルでね」とか云つてゐるうちに話題は先の大戦の話になつた。
ちなみに「先の大戦」といつてもよく話題になる京都の人とはちがふので、「鳥羽伏見の戦ひ」の話をしてゐるわけではない、と、念のためことはつておく。

「ジョホール水道が云々」とか「イギリス軍は日本は絶対海から攻めてくると思ひ込んでゐたから負けた」とか「現地のツアーコンダクタは必ず山下の名前を出す」とか。
我ながらよく覚えてゐるな、と思ふが、三人ともその話でもりあがるもりあがる。

だが、やつがれにはまつたくちんぷんかんぷんだつた。
実は三人のうちの一人の部下に「山本」といふ人がゐるらしかつたのも混乱のもとだつた。
「山下」が「マレーの虎」こと山下奉文であることに思ひいたつたのは帰宅してからである。

大河ドラマで「坂の上の雲」を取り上げるさうだが、司馬遼太郎は生前「軍国主義であると誤解されたくないから」とドラマ化・映画化をことはつてきたのだといふ。
やつがれも軍国主義者ではないし、戦争はいやだ。
でも、それと過去のことを教へないこと・伝へないことはちがふやうな気がする。
知らなければそれで済むのか? そんなことはない。

まあ今回は楽しさうに話をする人の輪に入れないことをチトばかり嘆いたのに過ぎないがね。

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