柴錬病
なにをかくさう肺を病んだやうな蒼白い顔の薄倖の佳人に弱い。
絵で云へば竹久夢二の描くやうな女。
最近、柴錬こと柴田錬三郎の小説を読んでゐて、はたと思ひ至つた。
柴錬の小説で主要な役割を演じる登場人物に、「肺病病みで顔色悪く幸薄い美女」が多いことに。
さうかー、ヲレ、こんなところまで柴錬に冒されてゐたか……。
ちなみに今読んでゐるのは「われら九人の戦鬼」。
むか〜し野田大元帥のすすめで文春文庫の上中下巻で読んだが、今は集英社文庫から上下巻で出てゐる。
主人公は眠狂四郎タイプで、その主人公を慕ふ女性が肺病を病んだ薄倖の佳人なのだつた。いいのだ、これが。
しかし、別に狂四郎みたやうな男が好きなわけぢやないんだよな。
ふしぎふしぎ。
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