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Sunday, 24 September 2006

casualからformalまで

Realo and a pen case

セーラーのレアロにインキを入れてみた。
以前も書いたとほり、セーラージェントルインクの青である。
書いてみると青といふよりはブルーブラックに近いやうな感じで、あはてて外箱やボトルを確認したけれど、どうやら青らしい。
書き心地は、たつぷりと墨をつけた筆でさらりと書いたらこんな感じか知らん、といつたところ。矢立てでも取り出して一句と洒落込みたい感じだ。いや、一句だと物足りないかもしれない。巻紙を前にして「一筆まゐらせ候」とかなんとか徒然なるままに親しい相手に手紙のひとつも書きたいやうな気分だ。
大きくてインキもかなり入る(らしい)のに、手にした時に軽い感じがするのもいい。

レアロには印伝のペンケースがついてくる。これがまたいい。まちつと大きくしてチェーンの持ち手なんぞつけたら女性のハンドバッグになりさうな趣である。

Pen Case of Realo

問題は、萬年筆を取り出す時にちよつと金具にぶつかりがちといふことだらうか。入れる時は気をつけるのでそんなことはないが、取り出す時にはもつと注意が必要かもしれない。

同時に三本の萬年筆にインキを補充してみた。
去年書斎館で購入したアウロラオプティマに、アウロラの青を入れた。この萬年筆に入れるインキについてはかなり悩んでゐた。紫がかつたインキを入れたかつたのだが、結局このインキに落ちついた。
緑色で一見重たさうだが、これまた手にすると驚くほど軽い。見てゐるだけでしあはせな萬年筆である。

他二本は普段使ひの萬年筆。どちらもラミーのサファリで、ペン先の太さがちがふ。
EFにはヤンセン・インクのシェークスピアを入れてゐる。茶色のインキで、職場では日常的に使つてゐる。コピーされた用紙に覚え書きを書き付けた感じがいいからだ。わづかにかたい書き味が鉛筆かシャープペンシルを思はせるところがあつて大変いい。ロディアの紫色の罫線にもよく合ふ。萬年筆なんだけれどもあまり意識せずに使つてゐるかも。

Mにはモンブランのボルドー。EFのかたさからは想像できないやうなやはらかい書き味である。太いのでボルドーの濃淡が楽しめて大変よい。これは主にアイディア出しの時メモをぐりぐり書くのに使つてゐる。
ペン先Mの萬年筆も増えて来たので、もつと罫線の太いノートを使つた方がいいかなあと思ふ時がある(罫線は細い方が好きなのだ。6mmとかね)。でも最近は無地とか方眼用紙のノートを使ふことが多いので、それでいいかなあといふ気もしてゐる。

レアロ……ほんたうにどう使はうかなあ。
と、悩みながらも時々取り出しては意味のないことを連ねてみたり。
あやしうこそものぐるほしけれ。

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