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Wednesday, 09 August 2006

宝塚的なるもの

先日、NHK-BSで宝塚雪組の舞台中継録画を見た。
宝塚歌劇団にはとんと不案内である。ゆゑにだらうか、見てゐて疑問を抱くことがある。

たとへば。
人はどうやつて宝塚的のものをあたりまへのものと受け入れてゐるのか。
その時ふしぎに思つた。

顔にはばつちりと化粧をほどこしてゐて、つけまつ毛を幾重にもはつたあの人々を「男」ととらへられるのはどうしてか。

歌舞伎の女方はなんとなくわかるのである。
そもそも髪型がちがふし衣装がちがふ。中には蝙蝠安みたやうに女物を着て出てくる役もあるが、それを見て「あれは「女」だ」と思ふものはない。どこからどう見ても「男」である。

一方宝塚の男役は、髪型だつて今時あのくらゐのヴェリーショートの女性はいくらもゐるし(中には長髪の役もあるし)、三揃へでぴしりと決めた女性だつてゐないとはいへない。
なのに、ちやんと「男」に見える。
すごい。

男役の生徒もすごいのだらうが、その男役の生徒を「男」に見せてゐるのは娘役の生徒であらう。娘役の生徒たちはみなとても「乙女」だ。あと少しやり過ぎたらイヤミになる、そのすれすれのところで「娘」である。
すばらしい。

時々思ふのだが。
韓流ドラマを歌劇団用にアレンジして宝塚で上演したらとてもいいんぢやなからうか。
韓流ドラマはほとんど見たことがないが、話を聞くにとても宝塚的のやうに思はれる。実際に男女で演じるより、宝塚で演じた方が受け入れやすいんぢやないか。そんな気がする。
やつがれが考へるくらゐだから、もう現実のものになつてゐたりするだらうか。あるいはさういふ計画が進んでゐたりするのではないか。

実際に舞台で歌劇団を見たのは二回に過ぎない。うち一度は「ベルサイユのばら オスカル篇」。
オスカルといふのは、実におもしろい役どころだと思ふ。男役トップが演じる(オスカル篇の場合はね)にもかかはらず、オスカルは女である。でもその姿は男のやう。ロザリーをして「なんであの方は女なんだらう」と嘆かしめるほど「男」でなければならない。このまんがを歌劇団でやらうと考へた人はやはりすばらしい。

宝塚。
見に行きたいと思へども、なかなか席が手に入らない。
それゆゑによけいに見たさがつのるのかもしれない。

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