もはや秋
久しぶりに文房具屋に行つた。
なんだ、世の中はもう秋ぢやあないか。
紅葉や秋の花々・くだものをあしらつたびんせんやはがきがきれいにならべられてゐる。
いやー、やつがれ、紅葉とか秋の花々に弱いんだよね。秋色に弱いといふ話もある。
手紙なんか書きもしないくせに、ついふらふらとびんせんとお揃ひの封筒を手にしてたりして「はっ」と我に返つたり。
ふらふらと興の趣くままにノートのあたりを歩いてみて、愕然とする。
なんと、作文用紙がほとんどない。原稿用紙といふべきか。
夏休みの宿題で作文を書くなんてなことはないのだらうか。まああらかじめ数枚は学校から持つて帰つてきてゐるだらうけれども、それだけで足りるのか?
♯やつがれは足りませんでした(^_^;)。
思はず、「このままではいけないっっ」とその場にある原稿用紙を買はうとせしが、「……どうせなにも書かないだらう?」と思ひなほした。ちよつとさみしかつた。
この店は地元では老舗の支店で、本屋もくつついてゐる。本屋へはこの秋冬のあみもの本を見に行つたのだが……かなりの数出版されてゐるにもかかはらず、「これっっ」といつたものがない。がつくりと家路についた。
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