冗談の構へ
いや、そんな使ひ古されたことばはどうでもよくて。
Surely You're Joking, Mr.Feynmanを読みはじめた。
以前に「ご冗談でしょうファインマンさん」かその続編かを読んだことがあるはずなのだが定かでない。確か最初の奥さんを病気で亡くした時の話を読んだのだつた。もしかしたら抜粋だつたのかもしれない。ずつと闘病生活をつづけてきた奥さんを失つて、その時はもう疲れ切つてゐたし覚悟もできてゐたから一滴の涙だつて流しやしなかつたけど、数ヶ月後街中で奥さんの好きだつたなんだかを(洋服?)ショーウィンドウに認めた時にぼろぼろ泣けてきた、みたやうな話。
しかしそれ以外の話はまつたく思ひ出せないので、これは英語の勉強にもなるし、丁度手元に読む洋書がなくなつたし(編み物関連の洋書はゴマンとあるが)、読んでみやうと手にとつたら。
おもしろいぢやん。まだMITに入つたばかりのところまでしか読んでないけど。
ホテルで働いてゐた時の話とか、おもしろい。次々とアイディアを生み出しそれを実現する著者とそれについていけないまはりの人たち。でもきつとまはりの人たちの云ふことにも一理ある。豆を効率よくさばけるよりも、確実にさばけた方がホテルのためになつたりする。効率化だけが善ぢやない。もつと若いころに読んでゐたら、「おとなはなんてわからんちん」と思つたにちがひないが、下手に年を取つてしまつたやつがれにはさう読める。
読みでもありさうだし、これはしばらく楽しめさうである。
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