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Monday, 24 July 2006

きれいな字への憧れ

行きつけの書店で「えんぴつで奥の細道」が平積みされるやうになつてもう随分たつ。
そんなに売れてゐるのかなあ。ちまたで話題になつてゐるからよけいに売れるのかなあ。みんな買つて実際に自分でえんぴつで書いてゐるのか知らん。

実はやつがれ、かつて職場の自己啓発(好かんな、このことば)制度の一環としてある通信講座でペン習字をならつてゐたことがある。
三ヶ月くらゐの講座だつたと思ふが、これを受講した直後は実際それなりにお手本通りの字が書けてゐた。気がついたら元にもどつてゐたけれど。憧れてゐるのが筒井康隆の字つてせゐもあるかな。

こどものころから字がきたなかつた。
同級生には必ずものすごく字の美しい人といふのがゐて、中でも小学校五年六年と同じクラスだつた少女の字は抜きん出てゐた。お手本と彼女の字とが並んでゐると、どちらがお手本でどちらが彼女の字だかぱつと見ではわからなかつた。
当然のやうに成績もよくて、一等いい高校に行つたのだが、それはさておき。

なんだか字がきたないのは自分の頭脳が明晰でない証のやうにも思はれた。

そんなわけで、「えんぴつで奥の細道」にも惹かれないわけがないのだが。
でもねえ、今更鉛筆で字を書く機会はそんなにない。だからこそ先日のエントリのやうに「職場で鉛筆を使はうか」とかいふやうなことを考へついたりするわけである。
できれば今は萬年筆で書きたい。もつといへば長刀研ぎだとなほいい。

だが、昨日こちらを読んでゐて、「さうか、それがあつたかっっ」とはたと膝を打つた。
さう、プラチナのデスクペンである。

これ、書き味が鉛筆に似たところがあるのだ。上記リンク先にもあるとほり、鉛筆といふよりはシャープペンシルかもしれない。いづれにしても、字が細いしちよつと硬めの書き味がいい。
さうか、これで「奥の細道」をっっっ。

とも思つたが。
うーん、やつがれ、どつちかつてーと草書を学びたいんだよね。連綿とか書けるやうになりたいんだよね。楷書は基本だとわかつちやゐるけど、でもいいでせう、あの連綿のどこまで「し」なんだか「う」なんだかわかんないやうな書き方。
これまた子供の頃、両親にあててくる年賀状には達筆すぎて読めないやうなものがあつた。いつからだらう、ああした年賀状を見なくなつたのは。
ああ、あんな賀状が書きたい。ちよつと見には何を書いてあるかわからないやうな、(一見)達筆な字で「謹賀新年」とかいいぢやあないか。
できればその時はレアロを使ひたいものだ。

なんぞと思つてゐるわけだが。
しかし文字を情報伝達の道具と考へた場合にはそれは邪道だよな。

いづれにしても、プラチナのデスクペン、まだ使へてよかつたよかつた。
赤い軸のも買つてしまはうかなあ。

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