かきかた
「えんぴつで奥の細道」を買つてみた。
前書きに「えんぴつで楷書で書くことを前提としてゐる」といふやうにある。また「Bや2Bなどのやはらかいえんぴつ」を使ふといいともある。
さうだよなあ。かきかた鉛筆つて2Bだつたよなあ。
かきかた鉛筆つて今でもあるのか知らん。マークシート用鉛筆なら見かけるが、かきかた鉛筆……うーん、気をつけて見てゐないからわからない。
そもそも「かきかた」つてまだあるのだらうか。やつがれが小学生の時は国語の一環みたやうな感じであつた。確か一二年生がかきかたで、三年生以降は習字だつたやうな気がする。
「かきかた」といへば、フェルトペン。太いものと細いものと一本ずつ持つてゐたつけか。しかしほかの場所でフェルトペンを使つたことはないなあ。それにあのフェルトペンの感触が好きぢやなかつた。
あれがフェルトペンでなくペリカーノJr.だつたらよかつたのに。
ところでパイロットのデスクペンを買つてみた。1,050円也。プラチナの735円にはインキカートリッジがついてこないが、パイロットのデスクペンには黒のカートリッジが一本ついてくる。
極細を購入したのだが、最初はガリガリとひつかくやうな書き味でがつかりした。やつぱりプラチナの方がいいのか知らんと思つた。どうもインキのフローが少ないやうな感じがした。それでもなほ負けずにぐるぐる書いてゐるうちに、気がつくと書きやすくなつてゐた。びつくり。なんだつたんだらう。それでもやはりプラチナのものより書き味は硬いが、しかしこれはもう好みの問題な気がする。
道具はなんでもさうなやうな気がするが、ちよつと使つてみてダメだからとあきらめない方がいいやうだ。すこし根気よくつきあつてみる。それくらゐの余裕がないやうなら新たなものは試さない方が吉らしい。
少なくともやつがれにとつては。
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小学校3年生以降は、「書写」だったかなと思います。
「習字」ではなかったのは確かです。教育学部生だったのですが、書の教授が「習字」という言い方を認知していませんでしたから。
Posted by: Riko | Thursday, 27 July 2006 02:50
「書写」とは云つたことないですね。高校の時の選択授業は「書道」とありましたが、小中では「書写」「書道」とも書かれてゐるのをみたこともありません。「明日はお習字道具を忘れないやうに」は云はれたことがあるかも。
ところで「ネットでお習字」といふポスターを見かけました。空海書道教室とかありました。空海、人気者ですね。
Posted by: 雅亮 | Thursday, 27 July 2006 23:02