濃いインキがほしい
実は。
セーラーの記念萬年筆・レアロを買つてしまつた。
上がレアロで下が以前ここで紹介したプロフィットである。
プロフィットも大きいと思つてゐたが、レアロはさらに大きい。だが、手にもつてみると案外軽く(これはプロフィットもさう)、すらすらと書ける。
ところで、レアロは長刀研ぎである。
長刀研ぎは云はずと知れた「とめ・はね・はらひ」に注力したペン先だ。はじめてプロフィットを買つた時、「これは墨のやうに黒いインキを入れたい」と思つた。
いろいろ候補はあつたが、結局今は極黒のカートリッジを入れてゐて、毎日にこにこと使つてゐる。
さういふわけで、黒いインキはもうこちらで十分かなあと思ふのだ。
さうすると、何色のインキを入れたものだらうか。
やはり普通に使へるやうに「青」かなあ。しかし濃い青のインキつて……。うーむ。
ブルーブラックは今回は考へてゐない。入れるとしたらブルー(ロイヤルブルー)だらう。
アウロラ? それとも無難にモンブランだらうか?
とにかく濃いインキを入れたい。
といふわけで、まだなにもインキを入れてゐないのだつた。
さうさう、レアロは吸入式で、かなりインキが入るらしい。
これも今から楽しみ楽しみ。
« 必要な情報を求めて(BlogPet) | Main | 贅沢な一ダース »
こんにちは。
私も試しましたが、レアロの書け味は素晴らしいですね。
私は決して国粋主義者ではありませんが、「日本メーカー渾身のペンのレベルは凄いのだぞ、参ったか」と西北西のドイツあたりの空に向けて言い放ちたくなりました。
インクを吸入しないまま漬けペンでの試し書きでは、大抵のペンでA4用紙1枚近く書けるところ、レアロでは2行でインクが切れてかすれました。筆圧不要、紙に触れるか触れないかで豊かにあふれ出すそのインク湧出量にもびっくりでした。V8・6リッターのアメ車のエンジンかコレはと。
Posted by: Fineman | Sunday, 23 July 2006 15:20
Finemanさん、こんにちは。
レアロはまだ店頭で試し書きをした時に、思わず「すご〜い(語彙が貧困ですが)」と呟くほどでした。萬年筆は「ただ使うだけ」の人間にはもったいないかなあ、と正直思っています。
舶来の品に憧れつつ目の前の国産品を使うとびっくりするほどすばらしい使い心地だったってありますよね。
リンク先、大変興味深い内容であちらこちらと拝見しました。まだまだ読み切れていません。今後も伺いたく存じます。
Posted by: 雅亮 | Monday, 24 July 2006 01:08