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Sunday, 20 November 2005

靴のセールスマン

こんなたとへ話がある。

靴を履く習慣のない島に、靴のセールスマンが赴く。
島民が皆裸足なのを見て、「ここはダメだ。たれも靴を履いてゐない」と嘆くセールスマンと、「これはチャンスだ。たれも靴を履いてゐない」と喜ぶセールスマンがゐる。

普通、後者のセールスマンの方がいいとされてゐる。

でも、もしかしたら、前者のセールスマンはいろいろ調べたのかもしれない。
たとへば、その島では靴を履かないのが伝統で、裸足でゐることで健康や長寿をたもつてゐる、とか。靴を履くことにすると、その島の民族衣装が似合はなくなつてしまふ、とか。あるいは信教上の理由でみんな靴を履いてゐないのだ、とか。
そして、後者のセールスマンは、さうしたことを知つてもなほ、おのれとおのれの勤める社の利益のために、さうしたものをふみにぢらうとしてゐるのかもしれない。もしかしたら、調べもしなかつたかもしれない。

はじめてこの話を読んだ時から、とても違和感があつた。
そして、前者の方がいいのにと思ふのは自分が後ろ向きな人間だからだと思つてゐた。
今あらためて、前者の方が好ましいと感じる。

中東の地に起こるさまざまなできごとを報道する番組を見るにつけ、さう思ふ。

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Comments

突然失礼します。

たまたま「靴とセールスマン」を検索しておりましたもので。

この話の続きに、後者のセールスマンは早速本社へ「大至急靴とイガのままの栗を送られたし」に打電した。
というような話があったようなうろ覚えがあるのですが、正確な話をご存じないでしょうか。

Posted by: 道端虫太郎 | Friday, 20 February 2009 at 04:40

残念ながら、続きにつきましては、はじめて伺いました。
なるほど、イガのままの栗があれば靴は必需品になりますね。
参考にならなくて申し訳ありません。

Posted by: 雅亮 | Monday, 23 February 2009 at 23:55

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