あなたとわたしの手帳術
書店に行くと手帳術に関する書籍・ムックが平積みになつてゐる。
例年かうだつたらうかと首を傾げるほどである。
それだけ世の中景気がよくなつてきてゐるのかなあ、と思はないでもない。
なぜなら、手帳術とは基本的に「前向き」「positive」もつといふと「aggressive」であることが前提になつてゐるからだ。
といふわけで、「後ろ向き」「negative」さらには「passive」なやつがれは語るべきではないのだらうが。
なんだかんだいつてやつがれも好きなので、あるだけの手帳術の本をざつと立ち読みしてゐるし、中には購入したものもある。
おほまかに数多の手帳術の共通する点があるとすれば、先に書いたとほり「前向き、積極的であること」なのだが、ほかにも
・やりたいことには必ず実行する日付をつける
だとか
・見てすぐわかるようにする(絵をつけたり色分けしたり)
なんかがあると思ふ。
あと、これなんかは後ろ向きなやつがれも「そのとほり」と思つたりするのだが、
・常に持ち歩いて常に見返すこと
や、
・なんでも書き込むこと
なども共通点にあげてもいいかもしれない。
あとは、手帳を使ふあなた次第。
そんな気がする。
世の中にあふれる手帳術に紹介されてゐるのは、ある人が時間をかけてその人向きの手法を編み出したその結果だ。その中から自分向きの手帳術を選ぶことはできるかもしれないが、それを自家薬籠中のものにするにはやはりそれなりに時間のかかることだらう。
それにしても「人生後ろ向き」のやつがれが、なんでこんなに手帳術に惹かれるのだらう。
少し考へてみたのだが。
どうやら、「手帳」自体が好きらしい。こどもの頃から手帳のあのたたづまひ、そして秘密のつまつてゐるやうな personal な private なにほひ。
そんなものに惹かれるらしい。
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