日曜の朝
今年下半期の将棋講座をはじめて見た。
先月までは朝から「……この人、今にも頭の血管切つて倒れさう」つてな講師の話を聞くのもまた一興だつた。なんつつてもファースト・チルドレンだからね。これぞまさしく high tension の見本みたやうなものだ。
今月からは新たな講座がはじまつた。
実は囲ひとかわからないやつがれである。
今週は本美濃。
一目見て、「あ、好きな囲ひ」と思つた。さうか、これが美濃囲ひといふのか。
今月からの講師は話し方がぱきぱきしてゐて、ぼんやりした頭に心地いい。
聞き手の女流棋士の話し方も好き。
ところで今日思つたのだが。
囲碁のNHK杯、秒読みが忙しなく感じるの気のせゐだらうか。
確かに。
同じ放映時間しかないことを考へると、通常は将棋より囲碁の方が時間がかかるのだらう、その分せわしくなくなつても仕方がないのかなといふ気がするが。
だが十秒は十秒、囲碁も将棋もかはわらないことと思ふ。
怠惰な日曜の午後、きびきびと秒読みをするのもまたいいのかもしれない。
だが、なんといふのかな、もう少し余裕を持つて読み上げてもいいのではないか。
それとも囲碁の秒読みつて昔からああなのかな。
いづれにしても、聞いてゐて脈上がり血圧も上がる感じ。
……だからあんまし見ないのか、囲碁のNHK杯。
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