六番勝負とその後
ここでとりあげてもなー、と思ひつつ。
瀬川晶司アマのプロ編入試験について詳細が決まつた。
対局者を見て、なんとなく不思議な人選だなと思つたが、それはやつがれが棋界に疎いせゐかもしれない。
これ以降のアマチュアのプロ編入試験については、一年かけて考へるのださうな。
じつくり考へてもらへるといいなあ。
先だつて、やつと「ヒカルの碁」の最終巻を読むことができた。
棋士になつた子の親で、それを反対してゐるといふ登場人物が出てきた。
その子は、囲碁が強いにもかかはらず、である。
反対する理由は、その子には院生になるまでまはりに一緒に囲碁を楽しむ友達がゐなかつたといふこと、そして、親の周囲にも囲碁界について知るものがないこと、ださうである。
つまり、先のない(あるいは「先の見えない」)やうな業界に就職する子供の将来が心配だ、といふのだ。
棋士がどうやつて稼いでゐるのか、世の人々は知らないと思ふ。かく云ふやつがれも、ぼんやりと知つてゐるくらゐで、実際のところはどうなのだか知らない。
♯そして、ほんたうに「実際のところ」は知られたくないものなのかもしれない。
アマチュアからプロになりたいと志願する人がゐるといふことは、それだけ魅力的な職業なのだと宣伝するよい機会なやうな気もする。
その一方で、「これこれかういふ仕組みなんだよ」といふことも宣伝すればもつと効果的なんぢやないかと思ふのだが。
大きなお世話かと思ひつつ書ける。
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