子どものころのことを覚えてゐますか
夕べ、アニメーション専門チャンネルで「ドラゴンボールZ」の映画とやらを見た。
冒頭、TV放映時最初のオープニングが流れたりして、映画館の中は大合唱(正確には「大斉唱」?)だつたのだらうなあ、としみじみ。
絵は大変すばらしかつたのだが(なにをいつても山室直儀だ)。
内容がどうにも、なあ……。
あのー、「お子さま」をあまりにも見くびつてはゐないだらうか。
突然、かつて楽隊にゐた時のことを思ひ出す。
年に一度か二度、近所の小学校なんぞに演奏会に行つたりするのだが。
ある時、小学校四年生を対象にしたものがあつた。
すると、練習のときにこんなことを云ふものがあるのだ。
「小学四年生相手だから」
とか
「ほんとの観客は教師や親だから」
とか。
まあ、演奏会に来てくださいと依頼するのは教師や親だらうから、「ほんとの観客」が彼らなのは確かかもしれないが。
君たち、自分が小学校四年生だつた時のことを忘れちやあゐないか。
思ひ出すのもはづかしいが、小学四年生の時のやつがれはもうほんたうにつつぱらかつた子どもだつた。
妙な抵抗はかへつてこどもつぽいからやらない、とかね。
見るもの聞くもの読むものはみんな背伸びして選んでたりとかね。
やたらと人の輪の外からものごとを見るやうにしやうと思つてたり(多分成功してなかつたとは思ふが)とかね。
十歳だぜ。
お子さま扱ひしたら怒られつちまふよ。
と、心の中では思つたが口に出しては云はないやつがれであつた。
今回の映画もその伝ですませる予定だつたが、大人気なくも書いてしまつた。
« 日誌と予定表 | Main | 両手が使へれば(BlogPet) »
Comments