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Wednesday, 04 May 2005

お道具

今日のほぼ日手帳の一言欄はイチローのことばである。
「グラブを磨くことで、グラブに対する気持ちが芽生えてきます」
と、イチローは語つた。らしい。

これ、なんとなくわかるんだなあ。
たとへばいつもいつも書いてゐるタティング・レースのシャトル。
お気に入りの黒檀のシャトルは手作りで、手にするたびにひんやりすべすべして大変気持ちよく、また使ひ勝手もすばらしい。
作つてくれたのは、sidebar にもリンクのある GR-8 Shuttles の Shuttlebrothers の片割れさんだが、彼に対する感謝の気持ちが自然と湧いてくる。
タティングをしてゐると。

また、クロバーの「匠」といふ編み針。
ちいとお値段が張るのだが、これがまたすばらしい編み針である。
これを使つたらほかの針はちよつと使へないよ、といふくらゐ編みやすい。
こちらは大量生産ではあるけれども、素材の選択や針としてのデザイン、またここに到達するまでのことを考へると、脳内プロジェクトX状態になつて、クロバーの人々に感謝せずにはゐられない。

そして数々の糸。毛糸もレース糸もなにもかも。

なんぞと云ひながら、実はやつがれあまりお道具を大事にする方ではない。
結構ぞんざいに扱つてしまつて「あっっ」と思ふことばかりである。

思へば、現在愛用してゐる iBook も ThinkPad も Tungsten | C も Treo 650 も数々の人々の手を経て生まれて来たものなのだなあ。
と、また脳内プロジェクトX状態に。

時々、いろいろと磨いてみるといいのかもしれない。

そんな気のする秋のゆふぐれ。

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