連休中の編物事情
基本的に糸は買はないやうにしてゐる。
ここでいふ「糸」とは毛糸のことだ。
まあ春夏用の糸などはまつたく毛の入つてゐないものもあるので、この場合「編み物に使ふ糸」といふことにならうか。
理由はもうくどいほど書いてゐるが、えうは買ひ過ぎてゐるからである。家に糸がうなるほどある。Lily Chinは自分の所有する毛糸をさして「マラカニアン宮殿にある靴のコレクションに匹敵する」と語つてゐるが、この比喩を笑へない状況、とでもいへばおわかりいただけることだらう。
しかし。
季節のかはり目には新作糸や新色が出るし、服と同じやうに衣替もする。
さうなると「ああ、あんな糸、ほしいなぁ」なんてなことになりがちだ。
ここまで書いてきてなにが云ひたかつたのかといふと、えうはまた糸を買つてしまつたといふことだ。嗚呼。
今回購入したのは、RowanのDENIMである。一昨年は帽子、去年はKABANといふ名のかばんを編んだ。どちらもかぎ針編みである。
さう。えうするに、棒針編みで編んでみたいのだね。
まだ何を編むかは決めてゐない。
おそらくヴェストになる予定。
Rowan の DENIM は、白い綿の糸を藍染めした糸である。すなはち洗つたり着たり編んだりしてゐるうちに色が落ちる。
また DENIM の特徴として、最初に洗つた時縦方向に縮むといふのがある。
従つて糸の説明には、「Rowan DENIM を使用することを前提とした編み図を使用すること」と書いてある。
だが今のところさうした編み図で「これはっっ」と思ふものがない。
さーて、どうしたものか。
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