呼ばれて飛び出てぢやぢやぢやぢやーん
といふわけで「荒神」を見てきた。千秋楽である。我ながらよく取れたなぁ、と、青山劇場についてから思つた。なぜならたれが出演するのかまつたくといつていいほど知らなかつたからである。
……一体芝居を見に行くといふのに出演者を知らないなどといふことがあらうか。さう思はれる向きも多からう。しかしほんたうなのだから仕方がない。やつがれにとつて劇団☆新幹線の芝居といふのはそれだけで見に行く価値がある。
そんなわけで、劇場前の柱に貼りつけられてゐた巨大なポスタを見て、
「なにこれ、「月下の棋士」ぢやん」
とつぶやいてゐるやつがれがゐたのである。
いや、TVドラマの「月下の棋士」は見たことないのだがね。
原作は文庫化を機に全巻そろへたが。
とにかく客席がいつもとちがふ。いや、「スサノオ」ん時と同じといやあさうなんだが。なんていふのかなあ、生き生きしてるつていふの? 橋本じゆん云ふところの「Jのパワー」とでもいふの? とにかく若い。若くない人でも出してる気が若い。うらやましい限りである。子供の頃から老けてゐた自分にはとてもではないが出せない気だ。
特に今回VIP席の通路はさんで隣付近だつたので、開演前、前の席の女性がみなこちらを振り向いてゐる。開演前にこんなにそはそはしたの初めてだよ。
千秋楽といふことで、Jの人が一人来てゐたもやう。残念乍らたれかはわからなかつたが、ものすごく頭の小さい人物であつた。いや、目の前は通路だつたからそこを通つて出入りしてたんだよね。
とにかく新感線プロパにはいつもとほり楽しませてもらつた。河野まさとはいつになくええ人の役で、きつちり舞台を締めててよし。
あと、ちよこつとあつた出来事については sotto voce 参照のこと。
« くりくりマフラ | Main | 萬年筆を見て書ける »
« くりくりマフラ | Main | 萬年筆を見て書ける »
Comments