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Thursday, 31 March 2005

POBox と楽しい入力

POBox を入れてから断然入力が楽しくなつた。「楽になつた」といふ感じは実はあまりない。実際は相当楽になってゐるのだらうとは思ふが、人間楽な環境に慣れるのは早いといふことだらう。
たとへばこのかな遣ひである。以前はこのかな遣ひで入力するのにかなり難儀してゐた。PC ではある程度FEPに学習機能があるので最近ではさほど考へずに打てるやうになつたが、Tungsten|C だとやはりむづかしいことが多い。
それが POBox のおかげでだいぶ楽になつたやうに思ふ。
ただし「思ふ」のやうに「おもう→思う→「う」を削除→ふ」なんてな入力をしてゐるので結構妙な候補が残つてしまふのが難点かもしれない。
まあそれはこのかな遣ひをしてゐる以上、仕方がないのかなとも思ふ。
昔は普通に入力して sed なんかを使つて変換をかけたこともあつた。でもそれはやつがれのしたいこととはちがつた。
可能な限り、このかな遣ひで打ちたいのである。手で字を書くやうに打ちたい。

Palm 使ひの中にはかういふ欲求を持つたユーザはそんなにゐないのであらうと思ふ。いや、Palm 使ひに限らない。世の大勢は我が欲求と相容れない。
……なんだか大層なことのやうに書いてしまつたが、別段やつがれはそんなおほごとだとは思つてゐない。えうはたまたま少数派に属してしまつたといふだけのことだ。そして、幼い頃からさうしたことには慣れてゐる。

それはさておき。
そんなわけで、このエントリもほとんどは Tungsten|C で打つた。時間は多少かかるが、入力が楽しい。POBox はそんな入力支援ソフトである。

Wednesday, 30 March 2005

萬年筆を見て書ける

分不相応だなぁ、と我ながら思ふことがある。
例へば萬年筆。モンブランはともかく、ファーバーカステルのペルナンブコなんて分不相応もいいところぢやないかといふ気がする。

世の中、分不相応であることは不幸であることと同義だつだりする。御一新の後の話だつたと記憶するが、とある大店のお嬢さん、浮浪者をあはれに思つて豪華な反物を施さうとする。それを番頭、とどめて曰く、
「そんなことを致しましたら反物が無駄になりますし、浮浪者たちは道を誤ります」
と。

この話を聞くとブランドものを買ひ漁る人々の姿が目に浮かぶ。かの人々は自分と自分の買つたものを見比べて、「なんて自分は分不相応なものを買つてしまつたんだらう」と思ふことはないのだらうか。ないとしたらなんてうらやましい。

芝居に行くたび思ふ。この芝居はやつがれには分不相応なのではないか、と。
もつとほかに見るべき人がゐるのに、やつがれがその人の分の席を奪つてしまつたのではないか、と。
そのくせ「なぜもつといい席が取れないのだらうか」とくるほしく思ふ。
なんたる矛盾。

今、ファーバーカステルの萬年筆を目の前にして思ふ。
これもまた、もつとほかにふさはしい持ち主がゐたのではないか、と。
さう思ひながら、見苦しい字でつまらぬ文を書き殴る。

Tuesday, 29 March 2005

呼ばれて飛び出てぢやぢやぢやぢやーん

といふわけで「荒神」を見てきた。千秋楽である。我ながらよく取れたなぁ、と、青山劇場についてから思つた。なぜならたれが出演するのかまつたくといつていいほど知らなかつたからである。
……一体芝居を見に行くといふのに出演者を知らないなどといふことがあらうか。さう思はれる向きも多からう。しかしほんたうなのだから仕方がない。やつがれにとつて劇団☆新幹線の芝居といふのはそれだけで見に行く価値がある。

そんなわけで、劇場前の柱に貼りつけられてゐた巨大なポスタを見て、
「なにこれ、「月下の棋士」ぢやん」
とつぶやいてゐるやつがれがゐたのである。

いや、TVドラマの「月下の棋士」は見たことないのだがね。
原作は文庫化を機に全巻そろへたが。

とにかく客席がいつもとちがふ。いや、「スサノオ」ん時と同じといやあさうなんだが。なんていふのかなあ、生き生きしてるつていふの? 橋本じゆん云ふところの「Jのパワー」とでもいふの? とにかく若い。若くない人でも出してる気が若い。うらやましい限りである。子供の頃から老けてゐた自分にはとてもではないが出せない気だ。
特に今回VIP席の通路はさんで隣付近だつたので、開演前、前の席の女性がみなこちらを振り向いてゐる。開演前にこんなにそはそはしたの初めてだよ。
千秋楽といふことで、Jの人が一人来てゐたもやう。残念乍らたれかはわからなかつたが、ものすごく頭の小さい人物であつた。いや、目の前は通路だつたからそこを通つて出入りしてたんだよね。

とにかく新感線プロパにはいつもとほり楽しませてもらつた。河野まさとはいつになくええ人の役で、きつちり舞台を締めててよし。

あと、ちよこつとあつた出来事については sotto voce 参照のこと。

Monday, 28 March 2005

くりくりマフラ

Debbie Bliss の Cotton Angora でマフラを編みはじめた。使用針は六号。
この糸は瑞典で購入したものである。Debbie Bliss の糸だつたらなにもわざわざ瑞典で買はなくてもといふ向きもあらう。やつがれもさう思ふが、実物に触れる機会のなかなかない糸といふこともあつて、つい手に取つてしまつたといふ次第である。
これがまた実にてざはりのよい糸で、買つた時からなにを編んだものかずつと考へてゐた。
夕べ突然閃いて、_Scarf Style_ に出てゐる螺旋状のマフラを編むことにした。パターンでも綿混の糸を使つてゐるしいいのではないか。てざはりがいいのでマフラに最適の糸かとも思ふ。
問題は今から編んでいつ使ふのかといつたところか。
これからますますあたたかくなるしなぁ。もうマフラでもなからうといふ気もする。スカーフならいいだらうか。
いづれにしても編んでゐて楽しいのでよしとしたい。

ちなみに編み方はといふと、編み目の数を半分に割り、真ん中からメリヤス編みと裏編みにわける。そしてまづ表編みの方だけ引き返し編みをしながら編む。段差を解消したら続けて裏編み部分を編み、編み地を裏返して同じやうに引き返し編みをする。
左右の色を変へてみてもおもしろさうだ。おそらく中尾彬がぶら下げてゐるマフラによく似たものができるのではないか。

それにしてもこの毛糸、最高。
うーん、こんなのが行きつけの手芸屋にも売つてたらなあ。
と、ないものねだりばかりのやつがれであつた。

……だからこれ以上糸増やしちやいけないんだつてば。

Sunday, 27 March 2005

♪芬蘭芬蘭芬蘭 & 瑞典

先々週の今頃、芬蘭にゐた。
今更だが北欧旅行に行つてゐたのである。
ヘルシンキとストックホルムに半々ずつ、気分的にはそれぞれ 2.5 日ずつの旅行であつた。芬蘭では二日目にトゥルクまで足をのばしたりもした。

飛行機の便と宿泊先だけ決まつてゐるといふ、結構 challenger な旅行だつた。
どちらの都市も夜女性だけで歩いてゐても安全といふ話だつたので、まあ challenger といつても知れてるがな。

目的は「北欧手工芸の旅」。
えうはやつがれとしては去年瑞典大使館に行き損ねて入手できなかつた Maria Gullberg の _Tid att Virka_ を探し、火曜日の夜ストックホルムで開催されてゐるといふ KIP (Knit in Public) に参加し、あはよくば毛糸も入手できたらいいなあ、と、そんなつもりでゐた。

全部達成したよ。

また、ストックホルムでは古い家をそのまま使つたカフェに行つたのだが、ここがなかなか素敵であつた。各テーブルにちよいと太めの糸を編んだとおぼしきかぎ針編みのドイリーが載せてあるのである。いかにも使つてますといふ感じがよくて、帰国後、エミーグランデで二枚もドイリー編んぢやつたよ。
そのうちの一枚がこれ。

現在、40番でドイリーを編んでゐる最中である。病膏肓に入るつて感じだ。

あとは北方民族博物館。
見るからに「これ、プリンス風味なんだけど」といふセータが展示されてゐて、はつと壁を見たらやはり広瀬光治の作品であることが判明した。昨年瑞典大使館で開催された DoRedo 展での貢献によるものであらうか。ちやんと「日本で「ニットのプリンス」と呼ばれてゐる」といふ紹介文もあつた。
この博物館には都合四時間ほどかけてしまつたよ。でもここ、織物・編物の好きな人は必見だと思ふ。入館料はただだつたし(但し冬期だけかもしれない)。

ま、この旅行のことは今後もたびたび出てくることと思ふ。

さらに「ドラゴンボール」の十八巻と十九巻の芬蘭語版・瑞典語版も購入したりしたが……。
それはまた別の話。

最近のタティングレース事情(やつがれ篇)(BlogPet)

きのうちゃっくんが、blogするつもりだった?
で雅亮がblogしたかったの♪
ところでちゃっくんはここで雅亮でblogするつもりだった?
だが雅亮はblogするはずだったの。
でここまでblogしたいです。


*このエントリは、BlogPetの「ちゃっくん」が書きました。

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