目が溶けるほど眠りたい
かつてのベストセラー「バカの壁」の中に、睡眠時間の大切さについて語つてゐる部分がある。
今の人間は睡眠の大切さを忘れてしまつてゐる、とかなんとかそんなやうなことが書かれてゐたと記憶する。
そのとほりだよなあ、とつくづく思ふ。
わが身を振り返つてみてもさうだ。
今年に入つてから、否、もう去年のいつからか忘れたが、その日のうちに寝たことがない。
思へば今年の目標の一つが「その日のうちに寝る」だつた。
……いつたいなんといふこと。
寝なくてなにか得をすることがあるのか、といふと、なにもない。
万年寝不足で常に頭も身体もぼーつとしてゐるし、根気が続かないし、なんにもやる気がしない。
悪いことづくめである。
それではその日のうちに寝られる時はさうすればいいぢやないかといふ話もあるが、それはそれでストレスがたまる。
やりたいことをやらぬうちに寝なければならないからだ。
やりたいことといふのはあみものだつたり Web の更新だつたりするのだが。
そんなことはふつておいて寝ろ、といふのが正しいのだらう。
だが去年のやうに毎日終電を逃すんぢやないかとはらはらし土日も碌に休めぬやうな仕事をしてゐると、毎日毎日すこしずつでもやりたいことをやつておかないと、どこかで欲求不満が爆発するにちがひない。
このあたりの兼ね合ひをどうとるかが問題になつてくる。
「好きなことを仕事にすればいいぢやあないか」といふ向きもあらう。
さうすればとりあへず仕事をしてゐれば欲求不満はたまらないといふ寸法である。
だがはたしてさうだらうか。
好きなことが仕事になつた途端、ほかのことをしたいといふ欲求が生まれてくるのではなからうか。
なんとか睡眠時間を確保するやうにしたい。来週の連休にでも挑戦してみるつもりである。
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